1999年10月18日 千葉公園体育館  FMW


千葉公園体育館は4度目。好きな会場である。 初めて来たのは90年の暮れのことで、メインイベントは大仁田、浅子 VS ベリチェフ、ゴギチャシビリだった。天田麗文の引退試合なんかもあったっけ。 薄暗く寒い雰囲気の会場なんだけど、この鄙びた味がいいのね。以来、ここに 来るのはいつも楽しみです。
 今日の入りはダメ。空席が目立つ。全部で400人くらい? しかも、照明 設備がないし。去年の冬木軍はしっかりライトを用意したものだけど。せっか くディスカウントチケットで2列目に座ったのに、これでは良い写真は撮れそ うにない。ほぼ定刻通りに試合が始まった。


第1試合 中山香里 VS 元川恵美

日に焼けた中山。白い同士じゃアレなんで、コン トラストつけようってことか。一方、元川は少し髪を染めたよう。互いの腕を 取り合う締まった立ち上がりから、胸元へのアタリの重いエルボー合戦に客が 湧く。しかし、元川が中山の肩を狙い出すと、中山は防戦一方に。うずくまっ た中山の肩への低空ドロップキック、脇固め。さらには、鎌固めに吊り天井、 4の字固めと、元川はやりたい放題である。最後だけ、中山がスウィングDD Tから香里ちゃんスタナーで取らせてもらった感じ。
 しかしながら、ちゃんとプロレスしてました。元川は断然良くなってきたし、 中山も上り調子のよう。以前後楽園で見た2人のシングルよりもずっと良かっ たような。この組み合わせで、どこまで上がっていけるか期待したいものだ。 かつて工藤とC豊田が戦うたびにそのグレードを上げていったように。

久しぶりにアラビアン吊り天井から首をホールド


第2試合 リッキー・フジ、フライングキッド市原 VS 邪道、外道

キチスケが「久しぶりに邪道外道復活!」とコー ル。なんと上半身を露出させた新コスチュームの邪道。上半身を見るのは初め てだが、意外なくらい体ができている。動きもいくらか良くなってきているよ う。今後に期待がもてる。
 地方だと良い試合をする市原は、今日もリッキーとの職人コンビで、序盤か ら邪外を攻める。徹底した腕攻撃。ロックンロールコールも起きる中で、リッ キーのカミカゼ、市原のケブラーダといった定番技が千葉のお客さんを沸かせ たものの、市原がフランケンシュタイナーに行ったところを邪道にライガーボ ムに返され、最後はマンハッタンドロップからのラリアットでピン。今日も負 けた市原。けれど、仕事ぶりは良し。

邪道の新コスチュームがらんとした会場で乱闘


第3試合 中川浩二 VS クリス・ヤングブラッド

昔、全日で太鼓叩いていた人ね。今日も叩いて ました。インディアンらしく、口に手を当ててのアバババもあって、なかなか にぎやかな。しかし、試合はまだドタバタ、中川が上手に地味にそれを引っ張 ってゆく。中川はかなり足が悪そう。中盤、クリスに足を攻められ、場外乱闘 の最中も足を引きずっていたり。最後はロープに足を引っかけながらのロープ越 えプレスでクリスがフォール勝ち。しかしながら、中川のうまさを感じた一戦 でした。できれば、この辺の選手には勝ってほしいと思うんですけどね。

キテレツないでたちで入場試合ぶりはまだ落ち着かない


セミファイナル H、佐々木嘉則 VS ニューヘッドシュリンカーズ

Hの入場に会場が沸く。Hへの声援に怒りまくる NHS。あまりに怒りすぎて(?)、我を忘れていたファトゥー、後から忍び 寄ったHに肩を叩かれ、振り返ったところ強烈なビンタを食らう。いい味出 してます。しかし、佐々木が出てくると、NHSの重い攻撃に捕まりっぱなし。 一度はHがニールキックや旋風脚でファトゥーを吹き飛ばしたものの、佐々木 が健闘虚しくマシューの旋回式ギロチンにフォール負けを喫した。体とパワー では負けなかった佐々木だが、外人勢に勝つにはもうしばらくの下積みか。
 あまり仕事しなかったH。前回の熊谷が今一つだっただけに、今日Hをじっ くり見たいと思っていたのだが。しかし、この時点では、この淡泊な試合ぶり がメインへつながっていることなど思いもしなかった。Hの出番はやはり最後 にやってきたのだった。

あまりにも豪快なニールキック背中への空爆で佐々木を救う綺麗な金髪になってました


メインイベント 田中将斗、黒田哲広、大矢剛功 VS 冬木弘道、ハヤブサ、金村キンタロー

カバーバージョンの「come out and play」で 入場したTNR。聞くところによると、offspringのオリジナルの版権が取れ なかったらしい。一方、正規軍は黒田がサングラス姿で入場。すっかりそっち へ行ってしまったようだ。コールが終わった途端、いきなり乱闘開始。最初か ら互いしか目に入らない田中と冬木は場外で激しくドツキ合い、レフェリーの 死角で互いの急所をガンガン蹴ってゆく。リングに戻っては、田中組が3人同 時の4の字固めを決めたものの、冬木に机の破片で殴られた田中は、さらに金 村のハシゴを使った攻めにピンチ。こんな地方会場でも、リストラは懸かって いるわけで。金村がハシゴ上に田中をブレンバスターで投げ捨てると、ハシゴ が真ん中でポッキリ折れてしまう。驚く観客のおばちゃん。
 田中は冬木にきっちりモグラ叩きのお返し。スウィングDDTも決める。ハ ヤブサと金村の合体ファイヤーサンダーが黒田に決まり、さらに冬木のスーパ ーパワーボムと冬木組が押し気味の中、冬木のラリアットがハヤブサに誤爆。 そこへHが片手に火種を持って現れ、エプロンへ。なんとハヤブサへ向け、火 炎噴射! 背中を焼かれたハヤブサに黒田のラリアットが決まり、そのまま黒 田がハヤブサを3カウントフォール。
 ハヤブサを気遣おうとする冬木を、ハヤブサは突き飛ばし、一触即発ムード。 1人で控え室へ帰ってしまうハヤブサ。一方、田中も不機嫌そうにリングを後 にした。Hがマイクを手にハヤブサへ叫ぶ。
「約束通り、焼き鳥になった気分はどうだい?」
 その間もはしゃぎまくる黒田の肉声が聞こえてくる。
「俺が1、2、3だよ? こんなことってある?」
「お楽しみはこれからだ!」と叫ぶHに、黒田はマイクを取った。
「H。3つ取ったの、俺」
「黒田、最高!」とH。
「最後にこれだけは言わせてください。俺って最高!」
 そしてマットに大の字。さらにポージング。黒田が締めを強引に奪う。火が 出たプレミアムは別としても、なかなか面白い試合でした。

キンタローも新コスチューム場外でもやり合う2人Hの火炎放射


天気読み  WRESTLE


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