1999年8月28日 神宮球場  新日本プロレス


ザ・ダッフィーから5千円のチケットを4千円で買う。 中に入ると、藤田がジョンストンを腕ひしぎで敗ったところだった。 会場はほぼ超満員。しかし、FMWとは客層がまったく違う。男ばっかりだよ! FMWなんて客の3人に1人は女性だし、全日も女性ファンが多い。この辺が会場 の空気の違いなんでしょうね。つまらない試合があったら、金星チェックで時間つ ぶそうと思っていたのに、それができないじゃん!
●あと、隣の仲間に解説しながら見る人が多いです。
「この2人は仲が悪いんだよ。ほら、仲間割れするぞ。あれ、今日はおかしいなあ」 とか、
「カシンはね、きっと 認定書破るよ。あれ、変だなあ。あ、やるか? やった、やった。ね、やった でしょう?」とか。
 テレビで見たとおりのキャラが再現されると、嬉しくて仕方ないらしい。でも、解 説を聞かされている方はたいてい返事をしないので、 聞いている んだか聞いてないんだか。つっか、はっきり言って、田舎者度高し。


第4試合 藤波辰爾、越中詩郎 VS 天山広吉、小島聡

いつものや つ
天山が出てくると、会場は「シューシュー」の 大合唱。これはこういうローカルルールが成立しているらしい。越中のヒップ アタック、天山のモンゴリアンチョップ、藤波のドラゴンスクリューといった 定番技で湧く。どこかのBB Sで、高田のキャンセルに関し、神宮大会で暴動を起こそうといったナイスな 提案がされていたようだが、そんな気配はまるでなし。結局のところ、インタ ーネットでプロレスの話をするようなマニアックなファンは実際の会場ではほ んの一握りなのだ。この会場に詰め掛けたファンの多くは、地方から新幹線に 乗ってやってきた田舎青年たちであり、彼らにとってはテレビで見たことのあ る人がテレビどおりのことをやっているだけで嬉しいに違いない。安く値踏み しすぎ?
●越中はヒップアタックからミサイルキック。天山は越中にダイビングヘッド バットを見舞うも、続くムーンサルトプレスは避けられた。しかし、すぐに意 表を突いたニールキックでフィニッシュ。ここも世代交代です。


第5試合 後藤達俊、小原道善 VS 中西学、永田裕二

技の誤爆をめぐって、仲間割れの空気が漂った中 西と永田。すぐに仲直り。中西のブレーンバスター、マフラーホールド。永田 の延髄斬りからノーザンライトスープレックス。しかし、レフェリーは注意が 他に行っていて、気づかない。こういうの、好き。
●後藤のバックドロップが中西に2連発で決まる。これで中西は場外でノビて しまい、永田はロンリーバトルを強いられる。場外で2人がかりのパイルドラ イバーで落とされ、リングに戻っては後藤のバックドロップ。これでダメかと 思われたが、息を吹き返した中西がカットに入った。ここから中西のパワーが 炸裂する。2人を一気にブレーンバスターで投げ捨て、後藤をアルゼンチンバ ックブリーカーに捕らえると、カットに行こうとした小原めがけ、後藤の体を 投げつける。すごい。大会場向きの選手です、中西。再び中西がアルゼンチン バックブリーカーで後藤を捕らえている間に、永田は小原にナガタロック。小 原のパワーボムを受けるも、バックドロップホールドで3カウント。若い2人 が新日のタッグ最高峰についた。
しかし、新日のタッグ戦線っていうのは不思議な ところで、ベルト持ってる人たちが必ずしも最強ってわけじゃないんだよな。 IWGPタッグというタイトルはこれより上のタッグタイトルがあるわけじゃ ないのに、昔からアジアタッグ的な位置づけで使われてきた。長州が若き日の 飯塚と組んで獲ってしまったり。要するに、新日のメインはシングルであって、 タッグはおまけというような姿勢がここにも現れているような気がします。そ れなら、それで良し。

2人をいっぺんに投げ捨てた 小原に後藤を投げつける中西


第6試合 ドン・フライ VS スコット・ノートン
ノートンを投げたジャーマ ン

何のための試合なんだか、よくわからないような。 最強外国人対決と言われても、ピンと来ないです。実際、会場を見回しても、 席を立つ人が多いし。
●フライが奇襲をかけ、パンチの雨を降らす。会場はノートンコール。フライ はコーナーに上がって、観客へのアピールを行うが、返ってきたのはブーイン グだった。コーナーから降りたところをノートンのラリアットが襲う。
●その後も、関節技のフライとラリアットのノートンという試合。フライはノ ートンの巨体にジャーマンも決め、コーナーでパンチ攻め。ノートンはボディ スラムでフライを豪快に叩きつけたものの、レフェリーはAKIRAに気を取 られ、カウントが入らない。最後は胴締めスリーパーで、フライの勝利。


セミファイナル 蝶野正洋 VS 橋本真也

セミ前に欠場となった佐々木健介が挨拶。高田戦 が直前に流れた悔しさをぶちまける。会場の空気も健介に同情的である。
●そして、現在なにかときわどいところにいる橋本が登場。そして相手が蝶 野となれば、現在の新日本のトップ対決であるわけだが、それに見合った期 待感が会場から伝わってこない。淡々と、きつい打撃戦が続く。橋本は 得意のDDT、さらには必殺の垂直落下式DD Tまで披露したものの、いまひとつ覇気が感じられないまま蝶野の変形STF で敗れた。会場はほとんどヒートせず。悪い試合ではなかったのだが…。

健介から挨拶ハードヒットな 試合垂直落下式DDT


メインイベント グレート・ムタ VS グレート・ニタ

いきなり鎌攻撃を仕掛けたニタくるくる踊る

今日の興行はこれ一本で勝負。突然、棺桶から現れた ニタ。一方、ムタはドラゴンのかぶりもので登場。入場時は双方のキ ャラクターが見事生きていて、かなり観客の期待も高まったのですが。試合内 容は、かつての「夢の架け橋」のニタVSポーゴ大王を思い起こさせるような もの。ニタはもとより、ムタもプロレス技を見せようとしない。あくまで双方 のキャラクターの展示会というか。自分は最初から気負ってなかったので楽し く見られましたが、会場の反応はかなりきつい感じがあったと思います。
●最初から鎌を振り回すニタ。互いに毒霧をかけあい、火炎放射合戦。ニタは ムタにサンダーファイヤーを決め、 さらには大爆破に包まれて、大満足だったの ではないでしょうか。これぞ大仁田のイメージするニタの世界だもの。それ を新日のビッグマッチのメインイベントでやってしまったのだから。 最後はムタが振りかぶって鎌でニタの額を一突き。大仁 田は新日に上がって以来、初のフォール負け。
●案の定、インターネット上ではこの試合、非難の嵐でした。でも個人的には、 満足。今の新日なんて中途半端なアメプロ崩れなんだよと言ってあげたいなあ。

DDO爆 破


プロレスくん