1999年7月31日 後楽園ホール  FMW


試合の組まれていなかったリッキーが現れ、自分 のテーマ曲「sexy storm」をカラオケに乗せて歌い出す。この曲、70年代テ イストみたいなとこで、わりと好きですね。2番を歌い終わった頃に、荒井社 長が現れ、曲を止めさせる。たちまち口論に。
「誰が歌って良いと言ったんですか? あなたは歌手ではなくて、レスラーな んですよ。帰りなさい!」
「ええ、俺はレスラーです。でも、試合をしに来たら、試合が組まれてないん ですよ」
「試合が組まれないのはあなた自身に問題があるんじゃないんですか?」
「あんたとやってもいいよ」
「私はレスラーではありません!」
「私はレスラーではないと言うなら、去年後楽園で試合をやったのは誰だった っけ? FMWのために、って言って」(場内大拍手)
「そんなことは忘れました。私自身がやってもいいとしても、それを決めるの はコミッショナーなんですよ」
 最後はリッキーが荒井社長を突き飛ばし、荒井社 長が「お見苦しいところをお見せしました」とアナウンス。次回へと続く。


第1試合 佐々木嘉則 VS 山崎直彦

何度も繰り返された「前座の名勝負」ながら、今 日の出来はいまいち。山崎がドロップキックを放っても、佐々木の重さに山崎 の体の方が泳いでしまうなど、双方の実力はますます開きつつあるようだ。最 後は首固め3連発などで意地を見せた山崎だったが、佐々木がのど輪で勝利。 正面から戦ったら、とても山崎は佐々木に勝てそうにない。


ハヤブサの重大発表。
◇8月25日を最後にマスクを脱ぐ。
◇このままハヤブサを続けたら、あと2年でハヤブサでなく僕自身が選手とし て引退することになる。医者からはすでに最終勧告を受けている。
◇ハヤブサを生み出した人間として、ハヤブサの落ちていく姿を見せるわけに はいかない。残る5興行は今まで以上にハヤブサとして頑張ります。冬木の言 いなりになるようで悔しいけど、今日は絶対にベルトを取ります。
ハヤブサの声は暗く、それを聞く場内も水を打 ったように静か。しんみりした雰囲気が場内を包んだ。ハヤブサの言葉にうん うんと頷く女性ファン。この6年間、プロレスに関してはハヤブサばかりを追 いかけてきた自分にとっても、来るものがあった。



第2試合 フライングキッド市原 VS 非道

タキシード姿の非道。「俺は市原よりもずっと前 から瀬名ちゃんのファンだったんだ!」と、若菜瀬奈に花を捧げるも、瀬奈は 「奥さんいるでしょ?」。
「奥さんいちゃダメなん?」
「瀬名は不倫は嫌いです!」
「別れるちゅうたら? もう別れたも同じやねん。洗濯も炊事も自分でしてる し」
非道の衝撃の告白の後、タキシードのままで試合 開始。市原はケブラーダ、ロープ2段目からのムーンサルトを早いタイミング で畳み掛ける。非道は非道ちゃんボンバーなどで優位に立つも、コーナーの若 菜瀬奈が気になって、試合に集中できない。市原のロープ3段目からのムーン サルトを剣山で受けた後、市原に急所攻撃を見舞って、非道の反則負け。
「花返せ。後でかみさんにあげるんじゃ。俺はかみさんを世界で一番愛しとる」
「奥さんを大事にしてください!」
さらに邪道が現れて、瀬奈に迫る。「お前を必ず 俺の女にしてやるからな」。邪道が引き上げた後、市原は瀬奈に向かって、「 瀬名ちゃん、信じていていいんだよね?」。市原のキャラと噛み合った素晴ら しい名セリフを披露。これに対し、瀬奈は「あなた次第よ」。若菜瀬奈はさす がに見られることを仕事にしているためか、根性が座ってますね。エンターテ ィナーとして合格だというのは間違いないでしょう。

瀬奈に愛を訴える非道邪道がいやらしく迫る


第3試合 大矢剛功 VS 大角比呂詩

なんてかっこいいんでしょうか植毛成功か?

谷本知美さんと2人並び、傘を差して入場の大 矢。なんと生歌である。ところがマイクが入っていない。ワイヤレスマイクを 持って中山が走る! 途中から歌がONになる。うまいわ! プロだからあた りまえとは言っても、なかなかこんなに歌えるもんじゃないです。大矢の髪は フサフサ、これも格好良過ぎ。こんなにいい男だったんだね、大矢。2人はリ ングサイドを一周し、歌い終えてから、リングイン。
マイクを握った大矢。「冬木、出てこい!」 通路に冬木が姿を見せると、大矢は「いろいろ心配してくれてありがとうよ。 だけど、俺はお前の言いなりにはならないからな!」髪の毛を取ってしまった 大矢。ヅラだったのだ。しかし、そんな問題じゃないんだよ。あの大矢がスキ ンヘッドになっていたんだから! そして、額には「男」の文字。この瞬間の インパクトは凄絶なものがあった。これには冬木も仰天。首をひねりながら帰 ってゆく。これほど会場が湧いた一瞬は今日は他にありませんでした。凄まじ い大矢コールが起きる。
試合は大角が大矢のスキンヘッドにパンチを入れ て、2回ほどダウンを奪う。2度目のダウンは姉崎がダウンカウントを入れな かったために、ヤジが飛んだが、大矢の状態を確認し、大丈夫だと判断しての ものだったようだ。2ラウンド目、大角はバックドロップも見せたが、一瞬の 隙を突かれて、大矢が伝家の宝刀バックドロップ。事実上これで勝負あった。 最後は男固め(グラウンドでのフェースロック)で大角がギブアップ。強い強 い。大いに男を上げた大矢だったが、大角もまたFMWで見たい逸材である。 ちなみに、大矢と谷本知美さんは帰りもフルコーラス歌っていきました。

すごいです! ホント格好良すぎこれが逆転の一発

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