■会場入りして、すぐに目が行ったのはえみほシャ
ツ。まだ売ってるのかい。売れるものは売る浅野商法というか。で、結局、中
休みにこれを買ったのだけど。時々オツムが留守のことがあって、その時もそ
んな感じだったわけさ。ちょうど売店では、グレート・タケルのサイン会をや
っていたんだね。どういうわけか、誰もタケルにサインをもらいに行こうとし
ないんだよ。で、俺はそんなことは意識してなくて、頭の中には、えみほシ
ャツ・ゲットゥ!な思いしかなかったわけ。迷わず、えみほシャツをグ
レート・タケルに差し出しちゃったわけで! タケルはうろたえながら、俺と
シャツを見比べ、隣の売り子さんに「この人、これが欲しいみたいです…」。
失礼にもほどがあるぞ>俺。すいませんでした。
■客が入ってるよ! 7割は埋まっている。こん
なのIジャじゃねえよ! 半分以上が、マグナムの客か。小田原君と座った席
は南側の後方。偶然にも、1列前はarrowさん、和田ぴょんさん達でした。で、「
今日は突っ込みますよ!」と裏夢首領さんがやってきて(プロレス会場にいっ
たい何をしに来るのだ?)、坂井さんに着いてきたケソ君と、タンク・アボッ
トばりのスモー・デルさんに「なんであなたがここに!」とイチャモンつけら
れたり、知り合い密度まあまあ。やっぱり、みんなマグナム見たいっしょ。
第1試合 新岩大樹 VS 仲村政則
第2試合 ファントム船越 VS 宇和野貴志
第3試合 木藤裕次 VS 西野勇喜
■ぼーと若手の試合を見る。IWAのこの辺の見ど
ころと言えば、なんと言っても宇和野。この腐れ切った団体に、よくぞこんな
素晴らしい新人が入ってきたもんだ。上背があり、体のバネがすごい。雰囲気
もデビューしたばかりの頃の江崎英治を彷彿とさせる。技よりも何よりも、選
手がもともと持っているセンス、運動神経こそが面白い試合を作るのだという
ことを感じてしまいます。この十把一絡げの中で、まばゆい光を放っている宇
和野には、絶対に諦めず夢を叶えてもらいたいし、はっきり言って、FMWに
欲しい。あと、革真浪士団(まだあったの?)の新人である仲村はツラといい、
豹柄シャツといい、ヤバげ。今時、後藤の弟子になろうと考えるあたりで、す
でに致命的なものがあるのだが。君も頑張ってくれ。
 |  |  |
| ため息の出るようなドロップキック | このブリッジもすごい! | 木藤のオリジナルホールド |
第4試合 アジアン・クーガー VS ザ・グレート・タケル
■この2人を一緒にされては、たまらない。クーガ
ーは少なくとも空中殺法に関しては、完成している選手。中盤放ったトペコン
は、ハヤブサのそれを彷彿させる一発だったと言える。体が小さいんだから、
飛べて当たり前という意見もあるだろうが、この度胸の良さ、飛んでいる瞬間
の安定感など、クーガーは確かに見せるべきものを持っている選手だ。この日
の興行で一番動きが良かった人、もちろんこのアジアン・クーガーである。
■もう1人の方はひどい。小田原君が「安いハヤ
ブサですね」と語っていたが、バネのない人がむりやりやってる空中殺法とい
うのは、バトレンジャーを彷彿とさせて、キツイもんがある。試合の方は、ク
ーガーがダイビングギロチン連発、タケルの捻りの入ったケブラーダ、場外の
タケルの上にイスを敷き詰めてのクーガーのトペ・アトミコなど、空中殺法の
品評会になってしまった感あり。安定感という部分で、これはクーガーが勝つ
しかない試合だと思って見ていたところ、タケルが「自分の膝が痛いファイヤ
ーバードスプラッシュ」で勝ってしまったのだ。説得力がない。
■IWAとジョルト・ジョーカーズの抗争を終えて、
新しいジュニアの波を作ろうと呼びかけるタケル。なんか何度も聞いたような言
葉だ。とりあえず握手する2人。クーガーは闘龍門やみちプロでも良い仕事がで
きる選手だろう。より上にあがるための精進を期待したい。
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| 捻り入りのケブラーダ | 地を這うようなファイヤーバード |
|
第5試合 坂井澄江 VS 下田美馬
■2人とも好きな選手。しかし、ちょっとイヤな
予感がした。坂井の見どころってものすごいバンプ。一方、下田は顔を踏んだ
り、噛みついたり、ラフが主体の選手。スープレックスはあまり使わない。坂
井の良さが出るかなあと心配したんですが。
■それにもまして、下田は格を打ち出した試合をし
てきたので、坂井はやりにくそう。序盤はスカされたり、遊ばれる。それでも、身につけた地
力は彼女を裏切らず、空中殺法で反撃。プランチャ、雪崩式フランケンシュタ
イナー、ムーンサルトと繋いだものの、下田の踵落とし(あまり説得力がない)
を幾度も受けていまい、最後は体が一回転する雪崩式ドラゴンスープレックス
(デスレイクドライブ)でピンフォール負け。下田の完勝と言える試合で、ちょっと残念でした。
 |  |
| 坂井も我を見せる | フィニッシュのデスレイクドライブ |
|
|
第6試合 松田慶三、平野勝美 VS 矢口壱狼、フレディ・クルーガー
■試合の主役はMAYA。着物姿の彼女が笛を吹い
たり、嘲笑ったり、ムチを振り回すたびに、大受けの客席。マグナム目当ての
一見さんが多い証拠だろう。矢口と平野の対戦になると、「この2人、似てま
せん?」と小田原君が言う。確かに。FMWの地方会場で、メガネ姿でうろう
ろしているミスター雁之助を見つけ、「あ、矢口壱狼だ」「いや、平野勝美だ
よ」というダメな会話をかわしたことなど、ふと思い出す。
■このダメな4人の試合のことなど、何も書きた
くありません。っていうか、覚えてません。そもそも試合後の矢口のマイクが
すべてを持っていってしまったからなのです。カッコ悪いジャーマンでフレデ
ィをフォールした平野に、矢口。「平野、テメエ、同じような顔しやがって。
こんな現状で満足していて良いのか? 神格闘十字軍と契約して、矢口二狼に
なれ!」試合ができなくても、マイクができるから、別に良いんです。最後は
「1、2、3、愛ジャー!」。
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| MAYAがムチ攻撃 | MAYAが首を絞める |
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セミファイナル マグナムTOKYO、佐藤竜騎士 VS 折原昌夫、マッハ純次
 |  |
| 股間を見せびらかして | 闘龍門 VS バトラ |
■恥ずかしながら、今頃になって初マグナム。闘龍
門マニアの小田原君からいろいろ話は聞いていたので、期待が膨らんでいた。
まずはトンパチの入場。折原がリング上に姿を現すと、客席にいた二瓶組長が
立ち上がって、掴みかかろうとするが、周囲に止められる。客の多くはIWA
の常連である折原寄りなのか、「折原、相手にするな」「クズ、帰れ」といっ
たヤジがいくつか飛んだ。
■そんな会場の雰囲気を一変させてしまうのがマグ
ナムの入場。「トキヨ〜」という音楽に合わせて踊る踊る。南側客席のすぐ近
くまでやって
きてくれたので、見に行くと、「闘龍門」コールの中で、女の子達にパンツに
お金を挟まれていた。会場は熱狂の渦、という言葉が決して大袈裟じゃない。闘
龍門ってここまでブレイクしていたんだね。蝶野が来てもこれほどの騒ぎには
ならないんじゃないかとすら思ってしまったもの。ほとんどわざとじゃないか
と思えるほどドンクサな人たちを集めたIWAの中で、この華やかさは別世界
のようだ。一方の折原はリング上でロープを叩き、怒ることしきり。こっちも
役者です。
■ところが、だ。試合が始まると、肝心のマグナム
に精彩がない。最初こそトリッキーな動きで、折原、マッハを投げ飛ばしたり
していたが、あっさりエプロンに引き上げてしまう。後は、モハガールの強烈
な声援を背に受けたトンパチのいつもながらの連携に、竜騎士がやられるばか
り。マグナムは折原の顔の前で腰をくねらせてからの雪崩式フランケンシュタ
イナーは見せたが、マッハをドラゴンスープレックスで投げるも、横に投げ捨
て、ブリッジできず。かなり体調が悪いようである。
「どこかケガしてる?」
「足をケガしてます」
■相手の折原の方も炸裂するに至らず、客席のテン
ションは落ちる一方である。場外のマッハ相手に飛ぶチャンスにもマグナムは
きわめて普通のプランチャで流し、その間に折原がスパイダージャーマンで竜騎士を葬った。客席は「あ〜あ」というような空気。言う
までもなく、不完全燃焼だ。なんとも言い様のない雰囲気の中で、マイクを握
るマグナム。
「しょっぱい試合ですみません。自分でも動けないと言うことはわ
かっています」
ここで「踊ってるだけか」というヤジが飛んだが、マグナムは「そういう意
見もあります。納得していただける試合をお見せできるようがんばります」と
謙虚に締め。会場は再び歓声に包まれた。
■本領発揮とはいかなかったが、マグナムの本来
持っている光は充分に伝わってきた。かっこいいぜ、マグナムTOKYO。体
調の戻った時にもう一度見たい。
 |  |
| マグナムの空中弾はこれだけ | フィニッシュのスパイダージャーマン |
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メインイベント 中牧昭二、山下義也 VS ターザン後藤、ミスター・ポーゴ
 |  |
| いつものお仕事 | 後藤の背中がキラキラ。さすがに後藤は これ以降、バンプを取りませんでした |
■今回の目玉はドライアイス。触ると、肌がひっつ
いて、無理に剥がすと皮膚の方が剥がれるんだって。ぞぞ〜、て感じで想像を
たくましくしていたのだが。これが凶器として、まるで役に立たなかったのだ。
上半身裸の山下がドライアイス上に落とされたりしたものの、そんなすぐにく
っつわけもなく、これではただ冷たいだけだろう。今さら有刺鉄線にも観客に
訴える説得力はなく、ガラスは中牧が1回背中から突っ込んで終わり。結局、
凶器として観客の感受性に響くものがあったのは画鋲だけだった。
■試合の盛り上がりはいまいち。緑の義也Tシャツ
を着た一団(含む裏夢首領)だけが山下の応援に盛り上がっていたが。はっき
り言おう、この試合がダメだったのは山下義也のせいだ。後藤、ポーゴ、中牧
といったデスマッチマスターズがどの程度のものだか、観客にはすでにわかっ
ているわけで。このカードを見ただけで、試合のポイントは山下義也に向く。
ましてや、今日のデスマッチマスターズの仕事ぶりは普段のレベルから考えれ
ば、決してダメなものではなかったはずだろう。後藤は山下を引きだそうと、
きっちり受ける姿勢を見せていた。中牧は相変わらず元気でムチャやりまくり、
ポーゴでさえも画鋲ボードに落ちてみせたのに。浅野オーナーがサーベル片手
に後藤に突っかかるシーンなどもあったが、まあそれはお約束のようなもので、
試合を炸裂させるのは、山下の「青年の主張」に賭けられていたはずだ。ノー
ザンライトスープレックスを
後藤に放ったものの、2発目はクリアーされて、パワーボムから、画鋲をまぶ
したイスへのフェースバスターであっけなく沈んだ山下。同じデスマッチのマットでは、
若さに任せて突っ走る大日本の本間やWXの姿を見ているだけに何とも歯がゆいというか。
■試合後の山下は中牧と共に画鋲ボードでバンプ
を取り、「俺はIWAジャパンに骨を埋める」というマイク。このメッセージ
はIジャファンにはモロに来たろうが。試合の中でそれを見せられなかったの
だから、俺は今日のところは受け取らないでおく。デスマッチは嫌いではない
が、今日に関しては、試合後の観客の「こんなもんか」という反応がすべて。
痛みが見る者の心を揺さぶらなくては、何の意味もない。山下の本当のブレイ
クを期待したいところ。
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| 山下のわずかな反撃 | フィニッシュとなったイス+画鋲への一撃 |
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