
1998年11月14日 白石勤労体育センター バトラーツ
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| BATBATシャツのハヤブサ |
第1試合 小野武士 VS 岡本魂
小野がビンタかますと、岡本はサッカーボールキックで返す。場外でインタ
ーバルを取る小野。リング内に戻って、なぜかここで握手。
バックを取られた小野は後ろへの急所蹴り。ローキックからガウジング。さ
らに岡本の顔をロープに擦り付ける。岡本が逆片エビ固めに行くと、小野は膝
十字固めに取り返す。サッカーボールキックからスリーパー、フェースロック、
コーナーに詰めての串刺しニー。岡本はランニングネックブリーカーからDD
T、逆片エビ固め。しかし、続くニールキックはよけられて、小野のリバース
ファルコンアロー(金村の使う技)を喰う。小野、スワンダイブで飛んで、延
髄ニー。
岡本はドロップキックで反撃し、投げっぱなしジャーマン、串刺しドロップ
キック、ニールキックと畳みかけた。小野、ダウン。ここで岡本がロープに立
つと、小野はロープを揺らし、足を踏み外した岡本は睾丸をしたたかロープに
打ち付ける。最後はごつんとものすごい音がした小野のパンチ。ノビた岡本、
レフェリーストップ負け。
第2試合 望月成晃、田中稔 VS 藤田穣、日高郁人
始めはグラウンド。望月が藤田を蹴り出す。ビシッと重くて良いね。バト
ラーツルールで、ラ・マヒストラルやウラカン・ラナを繰り出す藤田はなんで
?って感じ。代わった田中が藤田に裏投げ。藤田はカンパーナで返す。藤田組、
2人で田中の膝へのダブルドロップキックを放つと、田中は気持ちよくくるっ
と一回転。しかし、田中ってこんなにかっこいいのに会場人気ないのね。藤田
組に人気集中である。
田中は日高に腕ひしぎ逆十字。日高は水車落としで返す。田中は飛びついて
回転式で入る腕ひしぎ。さらにコーナーの日高に串刺しドロップキック連発。
望月のアームブリーカーが日高に。三角締めを決めてきた日高を持ち上げて叩
き落とす変形パワーボム。
藤田、日高が同時プランチャで舞う。ちょっと、まどろっこしい合体スウィ
ングDDT。続けて両側から同時ダイビングボディプレス。日高が膝へのドロ
ップキックで田中を回転させる。さらに足を取ったところ、腕ひしぎに素早く
切り返す田中。田中組のサンドイッチニールキックが日高に。望月が雪崩式ア
ームブリーカーからチキンウイングフェースロック。日高は雪崩式フランケン
シュタイナーを披露。続いてのドラスクからの4の字固めはすでにブーム終了
ではないか。
望月が日高にかかと落としを見舞い、さらにスワンダイブキックから脇固め
を決めてギブアップを奪う。まあ、普通の試合。
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| 串刺しドロップキック | トペの後 |
第3試合 折原昌夫、マッハ純次 VS アレクサンダー大塚、モハメド・ヨネ
バトラーツのファンってかなりピュアというか、U系のノリに近い。ヤジな
ど飛ばさず、バトラーツの選手をひたすら応援する。俺に言わせれば、バトラ
ーツの選手って優等生だよなあ。猪木への想いを熱く語る石川やプライドでも
リング設営を手伝ったというアレク。そういったことのひとつひとつがファン
の好感を引き出そうとしているように見えるって言うか。俺が曲がってるのか
もしれないけど、週プロのバトラーツ報道とか読んでいると、俺の知ったこと
かって気持になるんだよね。
そこいくと折原は良い。天龍の血を引く男。ファンに易々と媚びない。どこ
の会場でもキテレツなコスチュームととんがった表情で、急所打ち全開。妙に
爽やかで明るいバトラーツの選手の対極にある折原。当然、バトファンからは
冷たい歓迎を受ける。頼むぜ、折原。いい気になってるプライドハゲを殺して
やってくれ。
いきなり場外でかき回すトンパチ。リングに戻ると、モハを捕らえ、折原が
キャメルクラッチを決めると、マッハは顔への低空ドロップキックを見舞う。
折原、早くも急所蹴り1発。モハはマッハをブレインバスターで投げ捨て、代
わったアレクがプライド仕込みのグラウンドでマッハを攻め立てる。折原組は
アレクに連続串刺しラリアット。アレクは自軍コーナーへ折原を引きずり込ん
で、2人がかりの股裂き。モハの串刺し攻撃から、ダブルブレインバスター。
折原はモハを捕らえて、急所へのギロチンドロップ。こりゃあ、ずーんと来る
ぞ。
アレクとマッハでは体格差がきつい。逆片エビ固めに取られて、モハ組のダ
ブルブレインバスターから2人がかりのモハボム。折原組はダブルのブレイン
バスターを仕掛けるも、モハは折原にラリアットを返し、マッハにもギロチン
ドロップ。モハボムからアルゼンチンバックブリーカーでマッハがギブアップ。
しかし折原、今日はちょっとおとなしめだったような。
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| オリとモハ | マッハ | タコハゲ |
セミファイナル ハヤブサ、池田大輔 VS 黒田哲広、保坂秀樹
<FMW認定ブラスナックルタッグ選手権>
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| チンロックの時代がやってくる | 青筋たてて走ってくる黒田 |
いやー、良い試合だった! 本当に今のFMWの試合はどこの団体に出して
も恥ずかしくない! 完璧なエース・ハヤブサと進境著しい黒田の絡みにバト
ラのエース・池田が加わるんだから、当たり前と言えば当たり前なんだけどさ。
唯一の心配の種、保坂も今日はすごい頑張り。MVPを保坂にあげたいような
出来で、文句のつけようのないタッグマッチでした。
最初はハヤブサと黒田。じっくりとしたグランドを展開する。いきなり飛び
出した黒田のラリアット。しかし、ハヤブサは鮮やかなホイップ技を連発して、
池田にスイッチ。池田はグラウンドで黒田をチキンウイングフェースロックに
捕らえる。代わった保坂は池田の腕を取り、フェースロックへ移行。黒田と2
人でダブルエルボー。しかし、池田は黒田にキックを連発、黒田を地面に這わ
す。
ハヤブサ、黒田にスワンダイブのニーを落としてゆく。黒田はハヤブサを
コーナーに引きずり込んで、保坂と2人で股裂き。保坂、渋いチンロックを披
露。妙に我々にウケる。ハヤブサは体の柔らかさを利して、背後の保坂の頭を
蹴り上げ、チンロックを脱出。代わった池田がキックの乱打で保坂を寝かせる
が、保坂は池田の股間を突いて、ペースを取り戻す。
場外戦。黒田が体育館の隅から全力疾走、ラリアットで池田をなぎ倒す。
「お客さん、声援するのはこいつ(池田)じゃなくて俺だろうが!」鉄柱に池
田の膝を叩きつけると、お客さんに向かって、「もう1回?」。リング内に戻
して、足4の字固め。池田も逆4の字固めに返す。黒田がかわず落としに行け
ば、池田も同じ技。全日に出たのは俺の方が先だという無言のアピールか?(^_^;
意地を張り合う2人は見ていて、気持ちいい。
場外の黒田にハヤブサのケブラーダ。黒田を吹っ飛ばし、なおかつ足から着
地してしまう。K☆ING絶叫。「立ってるし〜」リング内に戻した黒田にト
ペ・アトミコからブファドーラ。池田と保坂に代わり、蹴っていく池田を保坂
はドラゴンスクリューで回す。しかし、コーナーから飛んだ保坂を待っていた
のは池田の迎撃ニールキック。どっと沸くバトラーツファン。池田はダブルア
ームスープレックスからコブラツイスト。ハヤブサにスイッチ、ハヤブサはタ
イガードライバーで保坂を落としておいて、コーナーに上るが、保坂の雪崩式
フランケンシュタイナーに切って落とされる。
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| 「お客さん!」 | 黒田のロコモーションジャーマン |
ハヤブサは黒田をドラゴンスープレックスで放り投げるが、油断した瞬間に
ラリアットを食い、ロコモーションジャーマンで3回投げられる。雪崩式ブレ
インバスターを狙うも、哲っちゃんカッターで切り返され、ロープに喉を打つ
ハヤブサ。とどめとばかり黒田が狙ったラリアットはかわしたものの、すぐさ
ま回転ラリアット! ハヤブサ、危ない! これをぎりぎり返したハヤブサだ
ったが、代わった保坂が攻めを弛めない。スパインバスター、高角度パワーボ
ム、ビルディングボム。ハヤブサ、何とかこれをクリアー。池田と黒田、派手
なラリアット合戦。打たれたら、打ち返す。会場は大ヒート。両者ダウン。9
カウントで立つ。保坂を捕らえ、合体フェースクラッシャーから、ハヤブサの
ファイヤーバードスプラッシュ。どこでも歓声の起きる技だが、フォールは黒
田がぎりぎりカットした。勝負がつくのは近い。
もはや死に体と思われた保坂、いつもとは違って粘りを見せてくれた。突進
した池田をカウンターのフランケンシュタイナーで捕獲して放り投げる。池田
はバックドロップで保坂を叩きつけ、大ちゃんボンバーを仕掛けるところ、よ
けた保坂は逆にラリアット! 保坂の頑張りに我々は驚愕。ハヤブサは池田を
信頼して、場外の黒田にプランチャを見舞い、黒田の足を止めた。突進した保
坂を池田はひょいと持ち上げ、マンハッタンドロップ。股間の痛みに立ち止ま
った保坂に叩きつけられた大ちゃんボンバー! これで3カウント。
フィニッシュホールドが今一つ綺麗に決まらず、説得力に欠けたのが残念。
しかし、充分すぎる見応えの試合となり、この日の興行で一番沸いたのもこの
試合であった。負けて引き上げる黒田と保坂にもお客さんからの温かい拍手。
ハヤブサがマイクを握る。「俺、何もできないけど、華を添えに両国に行きま
す!」大ちゃんもマイク。「紹介します。俺の友達です!」うん、白石まで見
に行った甲斐があった!
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| 哲っちゃんカッターに切り返す | 合体フェースクラッシャー |
メインイベント 石川勇規、臼田勝美 VS ビクター・クルーガー、カール・グレコ
でかいぞ、ビクター、でかすぎる。無闇に振り回す手足、ただならぬ顔つき、
ドスの効いた声、これじゃ恐竜だ。はっきり言って、空回ってるって感
じなんだけど、それが逆に妙な説得力アリ。暴れてる、って表現ぴったりだ。
パワーはすごいけど、まだ自分の巨体をもてあましているようなところがあっ
て、そこを素早く器用な石川に突かれて、けっこう苦戦する。
一方、石川は今やmy好きじゃないレスラーNo.1の地位を射止めたラッキ
ーボーイである。猪木及び昭和新日の大嫌いな俺に嫌われるなんて猪木フリー
クの勇規クンにゃ光栄なことだろう。ぜひ、そのまま他人の完コピ目指してく
れ。学生プロレスみたいに。ただし、その試合中の不気味な(不敵な、と本人
は思っているだろう)笑みは勘弁してくれないか。
グラウンドでのスティッフな攻防から派手な打撃戦。石川が思い入れたっぷ
りにインディアンデスロックや延髄斬りなぞ決めて、見たくないものを見てし
まったという感じ。最後はビクターが狂ったようにパンチを乱打。ハイジャク
式のパワーボムで臼田をKOした。試合展開は地味ながら、ビクターのキャラ
だけでもメインとしてふさわしい試合だったのでは?
(ここから先は旅行の話だけ。興味のない人は飛ばすべし)
みよっちさん、また今度。3人を乗せて、K☆INGの別荘へ走る。途中の
スーパーで肉や野菜や酒をたくさん買い込んだ。いくつになっても、こういう
の好きね。リゾートマンションも綺麗。K☆INGが野菜を炒め、俺が肉を焼
いた。温泉に浸かった後は、朝の4時まで酒を飲んで話す。しかし、オバケさ
んが大仁田のこと好きだとはちょっと驚いた。いろいろ話して感じたのだが、
この人は性格が強いというか、頼りになる人だのう。俺は人を見る目はある方
だと自分で思うんだけど。ダメ兄弟はとりあえずオバケさんはダメではないら
しい。いったい、次にダメを抜け出すのは誰だ?
すぎちょ君はいつしかイスに座ったまま寝てしまい、K☆INGのメートル
は果てしなく上がる。誰とでも仲良くつきあえるK☆INGは人間関係の潤滑
油。俺は翌日の運転を考えて、ウィスキー「ZEN」には手を出さないでおい
た。後になってみれば、まったく正解だった。
翌朝、K☆INGは二日酔いで吐いたり呻いたりしたあげく、気を失ってし
まう。すぎちょさんも死んだように眠っていたが、昼頃目を覚ましたので、気
絶したままのK☆INGを放置し、3人で車に乗って外へ出歩いた。
「温泉街とは言っても硫黄の匂いがしないのは淋しいねえ」
九州出身のオバケさんは別府温泉へよく行ったそうだが、町全体が硫黄の匂
いがするとか。ももちゃアイスクリームを食べて、白石城の天守閣に登る。良
い眺め。良い風。昨日の体育館の三角屋根が見えた。その後、駅前に出て、田
舎うーめんを食べる。俺がかき揚げうーめん、オバケさんが梅卵綴じうーめん、
すぎちょさんがとろろうーめんを。量が多いね、うーめんは。部屋に帰ると、
K☆INGはすっかり生き返っていた。
住み慣れた我が家を後にする。駅近くの歩道に群れるジャージ姿の田舎の女
子高生。「この田舎うーめんがぁ」K☆INGの金村ばりの罵声が白石の町に
響く。すぎちょさんをまたうーめん屋の前で降ろし、長い帰り道。佐野パーキ
ングエリアで佐野ラーメンを食べた。首都高ではガソリンがなくなりそうにな
って、かなり肝を冷やす。
遠征にかかった費用。交通費は(高速料金15800円+ガソリン代880
0円)÷3。宿代1人1000円。飯と酒は1人7000円くらいってとこか。
それにチケット代4000円。1人、2万円ちょっとね。プロレスだけじゃ高
いけど、温泉と酒とうーめんと城が付いてきたことを思えば、悪くないでしょ
う。