1998年11月6日 後楽園ホール  FMW


 ありゃりゃ、ガラガラではないか。こんなにがら空きのFMW後楽園大会を 見たのは初めてのこと。ある関係者の話では、今日は実券枚数1000枚切っ たという話だが、同じ月に文体があるから仕方ないのかな。武道館前の後楽園 が札止めになってしまう全日とはまだ差があることを実感。FMWはあわよく ば、いずれ全日を抜けるんではないかと思ってるんだけど。ま、これはまだ歴 史の差。地上波を持っていないということもやはり大きいんだろう。
 今日はディレクTVの中継も入らない。月一回放映の契約であるからして。 スモークもJ太郎もない後楽園はなんか懐かしいな。俺は今日も南3列目で観 戦。しかし、常連の居場所が固定化していることには何か意味があるのか?  スナニタ軍団は今日も西階段。ともよし軍団は今日も東階段。東バルコに兄ィ &ドリ。だいたい、いつもの位置を探すと、知った顔に出会う。東最前列にハ ヤブサ母さん、南階段に…、ありゃ、首領さんか。ようこそ、素晴らしきダメ ファンの世界。


第1試合 フライングキッド市原 VS マッハ純次

 首領氏曰く、マッハ純次は完全にエキサイティング吉田とキャラかぶってい るそうだ。ま、バトファンはエキサイティング吉田は知らないので、こういう 剽窃(?)もありか。気合いポーズを取りつつ試合を進めるマッハ。しかし、 市原がこれほど余裕を持って相手を圧倒しているとこなんて初めて見ましたわ。 マッハの膝にドロップキックを入れ、4の字固めで締め上げ、完全な市原の試 合。
 ランニングエルボー2発からネックブリーカーと反撃したマッハだが、市原 の逆片エビ固め、さらに背中へのニードロップに苦悶。マッハのエルボー、ブ ロックバスターが決まるが、市原は危なげなく返す。最後は突進してきたマッ ハに浴びせ蹴りを見舞い、ムーンサルトプレスであっけなく勝った。市原、実 は強い!

足を攻めるフィニッシュのムーンサルト


第2試合 南条隼人 VS 非道 VS スーパー・レザー <トリプルスレッド>

 もはや定番のトリプルスレッド。ま、小さなバトルロイヤルか。これで大切 なのは戦況を読むこと。いかに戦わずに時間を過ごすか、いかに片方を味方に 付けるかという部分。
 非道は露骨に戦いを避けて、他の2人に戦わせておこうとする。そんな態度 が看過されるはずもない。レザーはまずあいつを潰そうと南条に握手を求める。 人のいい南条はすぐにそれに応じたところ、返ってきたのはレザーのキック。 人間不信を煽るプロレスだな、これは。
 南条が非道にキックの嵐。レザーは非道を抱え上げて、脇腹から膝に落とす 荒技。かなり痛そうな非道。非道は南条に握手を求めた。ダメだ、という素振 りの南条に非道は諦めず熱心に握手を求めていく。その真剣さによし、わかっ たと応じた南条が受け取ったのは非道のキック。お約束ながら、笑ってしまう ところ。
 非道はラリアットでレザーを場外へ放り出し、プランチャ。非道が押さえた レザーめがけて南条がトペコンを放つが、レザーがよけて、非道に命中する。 リング内に戻って、レザーが非道にスライディングレッグシザーズ+イス。非 道がレザーにラリアット。さらに南条にもラリアット、エルボー、パイルドラ イバー。「非道ちゃんボンバー!」見事に決まり、南条は一回転だ。しかし、 フォールはなぜかレザーがカットに入る。
 ここから非道が集中攻撃を受ける。レザーのスタンガン、南条のミサイルキック、レザーの裏投げ、さらにレザーがブレインバスターの体勢に抱え上げたところに、南条がフライングボディアタックの体勢で飛んで、3カウント。まず、非道が脱落。
 レザーと南条のシングルマッチへ。しかし、この体格差では苦しい。場外へ 落とされたレザーに南条がトペを当てていくも、パワーの差で簡単に逆転。ホールの鉄製の仕切り板を持ち出したレザーはそこへ南条をトゥームストンパイルドライバーで落とす。リング内でスプラッシュバスター。南条は大きなレザーに何とみちドラを決めてみせるものの、スタンガンでロープに叩きつけられ、ネックブリーカードロップ、アバラッシュホールド、トゥームストンパイルドライバー、スプラッシュバスターと叩きつけられて、ピン負け。レザーの勝ち抜きである。
 南条は頑張っているものの、もっとレスラーらしい体をつくり、もっとシャー プに動けるようにならなければ、今のFMWではちょっと難しいぞ。このくら いで新日マットでやっていたというなら、新日のレベルもその程度ってことだ。 今のFMWも余計な選手を置いてはおけない状況ゆえ、愛を持ってあえて厳し い苦言。

いつのまにかマスクマンに戻ってる2人がかりで非道も飛ぶ


第3試合 保坂秀樹、吾作 VS 邪道、武士道

 保坂と武士道でスタート。武士道という名にふさわしくないこのチンピラレ スラーはナックルで保坂を殴りつけ(ゴツッと重い音。プロレスでは寸止めナ ックルが多いが、小野ちんは本当に殴っている)、急所蹴り上げ、いきなり卍 固め。これは崩れたが、キック乱打。暴力の香りね。邪道に代わり、ロープに 保坂の顔を擦り付ける。吾作が出てくると、顔面掻きむしり。武士道はローキ ック連発で吾作を寝かせ、グラウンドへ。吾作はアキレス腱固めに取るが、あ まり効いていない。逆に武士道にアキレス腱固めを取り替えされると、もがき ながら大慌てでロープへ。キャリア変わらないのに、なんて情けない。
 もう吾作やられっぱなし。邪道に左腕を絞られ、抵抗できずに苦しむ。代わ った保坂は武士道の首を決め、ギロチンドロップ、フェースロック。ところが、 吾作が出てきてフェースロックなど決めると、あっという間に返されてしまう。 場外戦。ここでも左腕を邪道に攻められる吾作。
 リングに戻って、武士道のスライディングレッグシザーズに寝かされたとこ ろに邪道のダイビングエルボー。後頭部へのニー。チキンウイングフェースロ ック。邪道組の2人がかりのエルボー。武士道のバックドロップ。邪道 のコブラクラッチ。観客の間にも早く終わらせろという空気が満ちる頃、よう やく吾作はダブルショルダースルーに来た相手を蹴り飛ばして、保坂にスイッ チ。保坂は武士道にトペ、ラリアット、雪崩式フランケンシュタイナー、ノー ザンライトスープレックス、スパインバスター、マウンテンボムと畳みかけて、 今日のルーチン終わり。吾作とのダブルのど輪を決めると、俺の仕事は終わっ たからねとばかりコーナーへ引っ込む。吾作は裏投げを見舞うが、急所を蹴ら れて動きを止められ、吾作には想像もつかない素早さで飛んだ武士道のスワン ダイブニーを後頭部に喰らう。
 仕上げは邪道。右のラリアットはブロックした吾作だが、すぐに左のラリア ットが飛んできた。さらに来たラリアットをかわしたものの、突進したところ にカウンターでラリアットをもらう。これで万事休す。3カウントを聞いた。
 保坂はくせ者だそうだ。あえて低いポジションで楽ちんなプロレスを続け、 その分の気合いをファンの女の子達と遊ぶことに注いでいるのなら、こっちは 救われない。そいつはなまくらじゃないか。恵まれた素質を持っているのだ から、たまには俺達を唸らせてくれ。吾作に関しては、少しは良くなっている と思うのだが、もっと本当に変わるまで一切の夜遊び禁止ということにしては どうだろうか。本人のためにFMWに決断を望みたいところ。

吾作、やられっ放しいつも豪快なビルディング・ボム街のゴロツキ


第4試合 大矢剛功、モハメド・ヨネ VS 石川勇規、土方隆司

 こりゃ、バトラーツだね。北側に座っているいんちき猪木事件中心人物の某 氏が席を立ったのが見える。で、戸田で起こったあの騒ぎで怒り狂った臼田に 胸ぐらを掴まれたのは全然関係ないK☆INGだったりする。(^_^;客の胸ぐら 掴むかね、普通。あの出来事でわかったのは彼らのケツの穴の小ささだけだっ たように思う。どんなひどいこと言われても、あくまで言葉で返すT後藤や金 村が大人に見えてくるね。
 いや、バトラを腐すつもりはないんだけど、最近ハゲいい気になりすぎだ。 ちょっとムカついてるので。「全然特別な練習はしませんでした」はねえだろ う。ここぞとばかりにプロレス持ち上げても、俺は嬉しくないよ。あ の試合でわかったのは「プロレスは強い」ということなどではない。「真剣勝 負では何が起こるかわからない」という当たり前の事実。プロレ ス側の勝利でありながら、格を完全に無視したあまりにも非プロレス的な結末 は逆にプロレス的価値観の敗北ですらあった。ともかく黙ってりゃ良かったの に、今回のことで自分の中でのアレクの評価は下がってしまったのだ。という わけで両国は行きたくないんだよ。ウォリアーズは見たいけど。あ、ちなみに 大ちゃんと小野ちんは俺も大好きね。
 しかし、大矢は何でモハのテーマで入場してくるか? いやいや、これが猪 木のテーマだということに意味があるのかも。猪木の最後の付き人大矢が本物 はこっちだよというアピールなんだろう。大矢と石川で始まった一戦。いきな り大矢はバックドロップから卍固め。これはすぐに崩れる。大矢の足に絡みつ く石川。こんなトリッキーな動きもするんだね。グラウンドへ。じっと吸い込 まれて見てしまうような緊張感がある。
 モハと土方のキックでのシバキ合い。モハが頭突きをかますと、ずしっと重 い音。石川が出てきて、モハを脇固めに取る。自軍コーナーに石川を引きずり 込んで、2人がかりの股裂きを決める大矢組。大矢はリバースインディアンデ スロック、弓矢固めと本物ぶりをいんちきに向けてアピール。石川は脇固めか らリバースインディアンデスロック。
 大矢と土方。グラウンドでも大矢はまだこの辺には負けない。アキレス腱固 めに取り返し、相手を悶絶させる。モハも空いた方の足に絡みつき、2人同時 のアキレス腱固め。モハ、4の字固め。大矢はDDTから逆片エビ固め。土方 にリバースインディアンデスロックを決めて、石川を挑発する。
 モハが捕まる。土方に腕ひしぎで攻められ、変わった石川に猪木流の腕折り から膝十字固めを決められて、苦悶。しかし、石川に裏アキレス腱固めを返す。 土方には2人がかりの股裂き。
 大矢が石川に4の字固め。逆4の字に返す石川。土方が大矢にスタンディ ングアキレス腱固め。何と大矢組はダブルでのフライングクロスチョップを土 方に見舞う。そして、大矢のバックドロップ! 石川は延髄斬りを大矢に決め て、モハと土方の局面。土方の逆片エビ固めをこらえたモハがモハボム。大矢 がカウンターでのコブラツイストで石川を止める間に、モハがギロチンドロッ プで土方をフォールした。
 この試合は好き嫌いがはっきり別れるだろう。一番面白かったという人もい れば、ただ退屈だったという声も。俺は両方。最初は引き込まれて夢中で見て いたが、途中から飽きた。この展開で15分以上は長すぎたのでは? 個人的 にグラウンド中心のプロレスは好きなのだが、グラウンドこそ選手のセン スの差が出るもの。それに向かわんとする選手にはたゆまぬ研鑽が必要であ ろう。

いんちき社長若い選手達を見守る2人これぞ本物の猪木


後半戦
HOME


[PR]湘南美容外科で働きませんか?:全国19院。医師、看護師ほか募集中