1998年9月20日 有明レインボーステージ 冬木軍(後半戦)
全日での修行も体験済みの池田。しかしながら、全日や新日でトップを張っ
てきた冬木の実力は奥深いものがある。奥村あたりの、インディ界のホープが
まるでチャンスらしい局面もつかめずに冬木に負けてしまうのをこれまでも見
てきた。この池田もその壁を破るどころか揺るがすこともできなかったようだ。
池田は得意のキック、そしてショルダーアームブリーカー、ワキ固めとシュ
ートな攻め。串刺しラリアット、ブレインバスターから懐かしのキーロック。
延髄切り3発。冬木のラリアットをもらうも、さらにニールキック、またもキ
ーロック。すると、セコンドの非道が池田に頭からバケツの水をぶっかける。
暑い屋外の会場、池田にとっては有利になったんじゃないか?
ラリアットの相打ち。もう一回。さらにもう1回。冬木が打ち勝った。しか
し、池田はバックに回り込み、バックドロップ、かわず落とし。しかし、コー
ナーに上ったところを冬木に雪崩式ブレインバスターで投げられ、まだキック
で抵抗するも、急所攻撃で動きを止められる。パワーボムからラリアット。あ
っさり3カウントが入って、冬木の順当勝ち。
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| 土俵入り | 黄色いロープ、すごくうざってえ |
セミファイナル ハヤブサ VS 邪道<FMW認定二冠選手権>
ハヤブサもエライ挑戦者を迎えたものである。なんせ、この挑戦者、時間切
れ引き分けを狙うと公言しているのだ。選手権者ではない、挑戦者がである。
王者として恥ずかしくない試合をしたいと考えるハヤブサにとっては、ある意
味最大の難敵であろう。
言葉通り、ゴングが鳴っても、エプロンの金村と談笑している邪道。しびれ
を切らして、突っ込んでいくハヤブサ。なんせ、試合時間は15分なのだ。そ
のハヤブサの焦りを見透かして翻弄し、場外でも不必要なインターバルを取る
邪道。ハヤブサの焦燥はそのまま観客の焦燥というとこだ。
邪道はじっくりとした足攻めへ。ハヤブサのヒザにドロップキックを打ち込
み、ドラゴンスクリュー。ハヤブサは片足を取られると、もう一方の足で延髄
斬りを見舞い、イライラをストレートにぶつけるかのように邪道に馬乗りにな
ってのパンチを乱打する。さらにキック攻撃。しかし、邪道の急所攻撃で動き
を止められ、エプロンに立ったところを邪道のラリアットを受けて、場外でダ
ウン。コーナーから飛ぶも、さらに迎撃ラリアットを喰らい、珍しい邪道のタ
イガードライバー。
ハヤブサはラ・ケブラーダから反撃開始。トペ・アトミコ→ラ・ブファドー
ラ。フィッシャーマンズバスター、ファイヤーバードスプラッシュ。邪道はス
モールパッケージでハヤブサの動揺を誘い、チンクラッシャー。しかし、突進
したとこ
ろを待っていたのは、ハヤブサのフランケンシュタイナー。邪道はジャーマン、
パワーボム。散漫になりがちな屋外の会場だが、ここに至って観客の意識は完
全にリング内の戦いに引き寄せられ、熱さを増してゆく。邪道の完璧なラリア
ットがハヤブサを捕らえた。しかし、ぎりぎりで跳ね返すハヤブサ。試合終了
まであと30秒! ハヤブサ以上に観客が焦る。ここでハヤブサ、垂直落下式
くどめドライバー。これでも3カウントが入らない。これしかないってとこで、
必殺のファルコンアロー! 試合終了まであと10秒足らずというところで3
カウントが入る。場内、大喜び。
終わってみれば、内容のある、実に素晴らしい試合でハヤブサがV3を達成
したのである。完全決着を詠いながら、両者リングアウトやら何やらで引き分
けにしてしまうのは昔の全日や新日。そこいくと、これは逆転の発想ではない
か。引き分けムードで客を焦らせ、温度を上げておいて、最後のカタルシス。
試合前から邪道が「あっという間にハヤブサをぶっ倒す」なんて言っていたら、
こんなに盛り上がったかどうか。
しかし、勝利の余韻を味わう暇はなかった。すぐさま冬木がハヤブサに襲い
かかり、イスで頭を一撃。これが試合開始のゴングとなったかのように、その
ままメインのタッグマッチへとなだれ込んでゆく。これまでの試合の結果に伴
い、フェニックス2人とTNR3人のハンディキャップマッチなのである。
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| チャレンジャー | チャンピオン | 試合開始 |
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| 邪道のタイガードライバー | いつもながら、この高さ | フィニッシュホールド |
メインイベント ハヤブサ、リッキー・フジ VS 冬木弘道、中川浩二、外道
3人がかりで痛めつけられるハヤブサ。あまりに唐突に始まったがため、パ
ートナーのリッキーが出てこないのである。関係のない金村までがリングに上
がって、手を出してくる。完全なリンチ。挙げ句の果て、冬木にマスクを剥が
され、中川のフォークで流血、とどめに金村にエプロンから机の上に放り捨て
られたハヤブサは戦闘不能である。
ここでようやく登場したリッキー。3人相手の大立ち回りである。1人1人
にパンチを打ち込み、大活躍。一方、ハヤブサは山崎らに肩を担がれて、控え
室へ運ばれていくところ。1人ではいつまでも優勢を保てるはずがない。リン
チの対象がハヤブサからリッキーに変わっただけになった。ところがこのリッ
キーの粘り、素晴らしいの一言。中川のカミカゼ、冬木のラリアット、パワー
ボム、3人がかりのスーパーパワーボムもすべて2カウントで返す。ロックン
ロールコールで後押しする俺達。冬木スペシャルに取られ、いよいよというと
ころで、プライベートマスクをかぶって戻ってきたハヤブサ。スワンダイブの
パンチでリッキーを救出した。
ここからハヤブサと冬木のシングルマッチの様相。他のメンバーは大矢や金
村も交わり、場外で互いに牽制するばかり。ハヤブサも冬木も同じ意識があっ
たものらしい。しかし、ここまで体力を温存してきた冬木と一度KOされたハ
ヤブサとの差は決定的なもの。冬木のラリアットの連打を受けても粘りに粘り、
タイガードライバー、今日2度目のファイヤーバードスプラッシュも披露した
ものの、最後は冬木のパワーボムからラリアットでピン負け。TNRがリング
内になだれ込み、金村
がマイクを握って「これからはモーニング息子だ」と新路線(?)を発表する
間(必死で笑いをこらえる大矢さんと大ちゃん。お前らよお。)、ハヤブサは
まったく立てない様子である。ハヤブサに代わって、コーナー
からのバック転を披露する伊藤豪。
しかし、TNRが引き上げてからマイクを握ったハヤブサ、横浜文体での冬
木との一騎打ちをここに宣言した。最後はハヤブサのコーナー四方からのバッ
ク転で大団円。エンターテイメントレスリング路線スタートから2度目になる
横浜文体大会のかたちがついに見えてきたようだ。
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| これで試合開始 | ラリアット。太いロープが邪魔 |
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| ウラカン・ラナも見せた | 冬木との一騎打ちを宣言 |
12人でミスター・デンジャーへ肉を食いに行く。今日も店にいた松永光弘。
1ポンドステーキを食べて、帰り際、初めて話しかけた。
「23日、がんばってください」
「ありがとうございます。今日、何かあったんですか?」
「冬木軍が有明で。ワニはどこから持ってくるんですか?」
「あまりでかいのが見つからなくてねえ」
秋田から遠征してきたTAKOみちのくさんが一緒に写りたいというので、
デンジャーと記念撮影。その後、数人で吉祥寺のカラオケに行った。今日は
朝までってのはナシ。