1998年9月8日 後楽園ホール FMW(後半戦)
セミファイナル 黒田哲広 VS 中川浩二
Q「なぜ、中川さんは今時フォークを使うんでしょうか?」
A「シークだからです」
Q「なぜ、中川さんが今更シークなんですか?」
A「それは中川さんは昔、シーク係(シークの付き人)をやっていたからです」
Q「で、それに、どういう関係が?」
A「…」
本当によくわからない中川。シークといっても、実にクールである。マキマ
キ言うわけでもないし、牛乳を頭からかぶったりもしない。キャラに修正入れ
た方がいいと思うのだが、とりあえず今日の試合は面白かった。シーク化して
からのベストマッチである。
黒田が中川のヒザにドロップキック。そこから足攻めへ。鉄柱に足を叩きつ
け、足4の字固め。中川も逆4の字に持っていこうとする。4の字
をめぐる力の入った攻防。
黒田は南側通路で全力疾走ラリアット。リング内に戻ると、非道がフォーク
を投げ入れるが、手にしたのは黒田。しかし、中川にフォーク攻撃を見舞おう
とすると、ワキ固めに取られて、フォークを取り替えされる。フォーク攻撃で
額から流血の黒田。女性ファンの悲鳴が場内に響く。ゆっくり間を取って必殺
キャメルクラッチ! なかなか悪くない中川。
黒田をコーナーに詰め、コーナーへ突進する中川。黒田はスライディングレ
ッグシザースに取ろうとするが、飛び越えてしまう中川。意表ついていて良い
ね。さらにロープを背にした黒田に突進すると、今度は決まった、スライディ
ングレッグシザース。黒田のラリアット、ダイビングエルボー。雪崩式ブレイ
ンバスターを決めようとする中川をロープへのスタナーで切り返し、大歓声で
ある。
本来の中川らしい技、エクスプロイダーも炸裂したが、決められた黒田は即
立ち上がってラリアット。両者ノックダウン。小野がテッド田辺の目を引く隙
に、乱入した非道のイス攻撃から中川のラリアットでピンチの黒田。しかし、
これも返し、急所攻撃からラリアットで中川を吹っ飛ばす。ロコモーションジ
ャーマンは3発目で中川が急所攻撃を狙ったところ、よけて、ラリアット。場
内大盛り上がり。
しかし、中川が急所攻撃3連発からのクラッチで強引な勝ち。黒田のマイク
は「今度はてめえのタマかち割ってやる!」。負けた黒田だが、ますます株を
上げた。
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| 気迫漂う黒田 | 足を攻める | フォークで大流血 |
メインイベント ハヤブサ、池田大輔 VS 冬木弘道、金村ゆきひろ
スコットランドのキルトを着用して登場のTNR。ロディ・パイパーか?
ハヤブサは今日も青。もう青はいいよー!青との遭遇率がきわめて高い私。
たまには黒が見たい。
ますますわけのわからないキャラとなっている金村。こんな奴がかつてスー
パーインディとか抜かしていたのである。やっぱり、「素」が一番ね。しかし、
バンテージが今でも取れないのだ。あの試合(7月のグラジ戦)の代償は小さく
なかったようだ。
試合開始。スピーディー且つ綺麗なホイップを打ち合うハヤブサと金村。代
わって、池田と冬木はガチガチした攻防。金村が重いキックを池田に見舞うと、
池田は頭部蹴りで返す。金村のそよかぜ(エアプレーンスピン)。
冬木が本部席の机にハヤブサを寝かせ、その上へ金村がエプロンから池田を
投げ捨てる。机が真っ二つ。凄すぎ。ここから前半戦はフットルースの一方的
なペースになった。やられっ放しの池田。
机の切れ端を金村から奪い、池田、ハヤブサと連続で人間モグラ叩き(ハヤ
ブサはコーナーポストからのダイブ式)。ハヤブサは金村にフランケンを見舞
った後、ここですげー技。冬木に対角線トペコン! 初公開ではないが、後楽
園の狭い空間で見ると、戦慄走るって感じィ。池田のかわず落とし、ダイビン
グヘッドバット、そして、超強烈な大ちゃんボンバー。サンドイッチニールキ
ックも完璧に決まる。金村、もはや沈没寸前ってとこだが。
フットルースも冬木の連続ラリアットから盛り返し、ハヤブサに串刺しラリ
アットの後、スーパーパワーボム。冬木の裏拳と金村の水面斬りの合体技も初
披露である。危なかったが、これは池田がカット。ここで池田と冬木が場外戦
になり、リング内はハヤブサと金村の局面。スクリューキックを金村に見舞い、
ハヤブサ反撃開始。はっきり言って、今の充実しているハヤブサにとって単体
の金村を沈めるのはさほど難しくないこと。金村のリバースファルコンアロー
などを受けもしたが、投げっぱなしドラゴンスープレックス、スワンダイブエ
ルボー、ファルコンアローでピン。ハヤブサの完勝である。金村が踏ん張れな
かったことで、内容的にはややあっさりした印象を受けたのも事実だが、こう
いう薄味、あってもいいと思う。だれる試合よりはずっと好きである。
試合後の乱闘で南条が乱入し、外道を蹴散らした。冬木がマイクを握る。重
要なメッセージ。「俺の相手はお前だ、ハヤブサ。エンターテイメントプロレ
スFMWは今日からスタートだ」
ハヤブサも言い返す。「あんたの言うとおりだよ。時代は戻しちゃいけない
んだよ。必ずあんた達のベルトを取り返して、流れを、主軸をフェニックスに
戻す。新しい時代は俺達が、フェニックスが作る」
マイクを受け取る振りをして、ハヤブサにラリアットを叩き込んだ冬木。そ
して、揉み合いへ。もちろん、これは冬木流の握手。この1か月の
間、多くのファンがFMWに問い続けたことに対し、ハヤブサと冬木の2人が
リング上でこれほど明快な答を出した。見に行って良かった。試合も良かったが、
FMWが何かということに初めてはっきりとした答を選手から受け取ったよう
な気がする。こうなったら、深く納得するしかないだろう。やはり、すべての
プロレス団体で一番面白いのはFMWである。
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| 今日も青だよ。(たまには黒を…) | 池田と冬木、晴海で決着戦 | キャラだけで生きている金村。 |
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| タイガードライバー | ドラゴン | これがフィニッシュ |
試合後は17人の大人数で「天狗」に繰り出した。俺は今日の興行、パック
で面白かった。もちろん肯定する。兄ィも大満足。ヒロケンさんはやや否定的。
みんなの意見を総合すると、「悪くないけど、ちょっとあっさりかな」。でも、
いつも倒れるまで試合やったら、全日になっちゃう。俺、ああいうの嫌いなん
だよね。良い試合になることが確実に約束されているような団体ってのはね。
カラオケで歌って、また朝帰り。俺は翌日から夏休みだからいいけど、その
まま仕事行っちゃう数人って何? 人間をダメにするプロレス病、みんな、気
をつけようぜ。