1998年7月22日 後楽園ホール インディ活性化委員会
すでに多くのHPに観戦記が載っており、あまり執筆意欲をそそるような大
会でもなかったので、この観戦記は手抜き。カメラも忘れていった。(載って
る画像はヒロケンさんにもらったもの。ありがとうございます。)
客はまあまあ入っていたと思う。8割ってとこか。今回のリングは剛のとこ
ろのものであるようだ。

5〜7試合の順番はくじで決められた。
第1試合 ペルセウス VS 江川英知
これはメビウスパックか? ペルセウスが釣り天井を仕掛けるも、フックが外れてしまう。仕方がない
けど、こういうの、辛い。江川、カウンターのフロントスープレックス、ジ
ャーマンでペルセウスを投げ、さらにタイガースープレックスの体勢になっ
たところで、ペルセウスは急所打ち。さらにスモールパッケージなど、丸め
込み技で抵抗した江川だが、まだまだペルセウスが余裕ある感じ。
ペルセウスがパワースラムの後、パワーボムで江川をマットに落とす。と、
そのまま持ち上げて、また落とす。さらに持ち上げ、もう一回。餅つきパワ
ーボムか? これを返した江川だが、次の雪崩式ブレインバスターで3カウ
ントを聞いた。
第2試合 土方 VS マッハ純次
こっちはバトラパック。マッハは最近FMWによく来ているので、親しみある選手。小さいのを気迫
でカバーする。今日もアニマルエルボーを決めて、気迫のポージング。と、ポ
ーズ決めてる間に反撃をくらい、ちょっとウケていた。土方を見るのは初めて。
はっきり言って、あまり印象には残らなかったが、裏投げやジャーマンで奮闘。
バチバチと言うほどでもないが、キックと関節技で試合を展開する2人。
決定打がなく、時間切れ引き分け。悪くない試合だったんでは?
第3試合 市来貴代子、千春 VS 中野千陽呂、藤井
仲間内ではきわめて評判が悪かった試合。そんなにダメかなあ? 市来のコ
ーナーからの攻撃を呼び込むために千春が相手をボディスラムで投げた時、ま
るで見当違いの場所に置いてしまったとこなど、確かに少々サモワンチック
(*注)だったのは認めるとしても。旗揚げ直後のFMWやW★INGを見て
いるので、ちょっとやそっとで俺は驚かないぞ。
ところが驚いた。ミス・モンゴル(上林愛貴)がやってきたのである。市来
の雪崩式サマーソルトで敗れた中野をマイクでなじり倒し、「写るんです」を
取り出すと、市来と交互に中野を踏みつけての写真撮影である。こういうの、
好き♪ でも、ここに至る市来と中野のサイドストーリーもよくわからないし、
試合内容もいまいち伴ってないので、唐突な感は否めない。まして、俺はこの
前のイン活で、市来と中野が仲良く喋ってるとこも見ているわけだから。市来
は中野に水もぶっかけたりしていたけど、憎みあうためにはそれ相応の話の導
入口が必要でしょうが。最後の市来と千春の仲間割れも同じ。とってつけたよ
うな展開としか言いようがない。
ちなみに市来は登場する時、必ずリングに向かってしばらく頭を下げる。こ
ういう姿勢はなかなか良いと思う。やりすぎると鼻につくけど、市来の場合、
プロレス生活の不遇に裏付けられた懸命さが伝わってくるよね。元川もそうだ
けど、市来も中山の相手として悪くないんではないかと個人的に思っているの
だが。
(*注)【サモワンチック】 前回のイン活の観戦記を読まれたし。
第4試合 豊田真奈美、井上貴子 VS 堀田由美子、前川久美子
こいつら、体がでかい。前の試合を見た後だと、よりでかく感じられるので
ある。細いと思っていた豊田まで、実にがっちりしてる。インディーとなった
全女だが、彼女たちは変わらぬメジャーとしての説得力を発散しているようだ。
豊田は以前にも川崎球場で見ているけど、後楽園ホールで見ると、声が聞こ
えてくる。これがすごい。鳥の声のようだ。始終さえずっているカナリアのよ
うに試合をする豊田。結構、うるさいぞ。
大技連発でよどみなく流れる全女得意の試合。最後は豊田がジャパニーズ・
オーシャン・サイクロン・スープレックスで前
川をピン。
第5試合 折原昌夫、パロミノ VS TAKAみちのく、アジアン・クーガー
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| 期待しますよね |
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| 英語だってできちゃう |
セミファイナル ターザン後藤、青柳政司、アステカ VS トウゴー、テイオー、ショー
![]() |
| 傘を手にする後藤 |
| (再現図) |
後藤、入場して早々ヤマグチサンともみ合う。そこへKAIENTAIの3
人同時のプランチャ。館内湧きまくり。
のっけからイス&凶器使いまくりの後藤。東郷が捕まる一方的な展開に。こ
ういうのは予想しなかったな。いつしか流血の東郷。後藤がイスで東郷をぶっ
叩くと、気持よく座面が抜ける。天気を反映して、傘での攻撃も。傘を開いて
から攻撃したのはいったい何のためだろう。黄色くて丸い後藤が白い傘など差
すと、何かかわいらしい。しかし、やることはかわいくないようで、東郷のニ
ールキックを受け流し、ゴーストバスター、パワーボムときつい畳み掛け。周
りのKAIENTAI!な女の子たちは泣き出すんじゃないかというような悲
鳴の渦である。喉輪落としも決まり、東郷、ほとんど虫の息状態。KAIEN
TAI、得意のチームプレイがまったく出せないでいる。
東郷を羽交い締めにした青柳に後藤のイスが誤爆。それでもひるまない後藤。
船木に連続頭突きからショートレンジラリアットへの流れ。さらにパワーボム
2発。一矢報いたいKAIENTAI、テイオーが後藤にランニングエルボー
2発。なんとか後藤をマットに転がした。
超プレミアムレスラー、アステカについても触れておかねばなるまい。言
わずと知れた九州で活動する団体「華☆激」のエースである。団体名に☆が入
っているような団体は長続きしないのが常だが、ともかく、このアステカ、今
日よく見ておかなかったら、次はいつ見れるかわからないのである。俺の熱い
視線に応えるようにテイオーにラ・マヒストラルをかけるアステカ。ウラカン
・ラナなんかも。やはり、ルチャチックなんだね。しかし、DDTに沈み、す
ぐに後藤にタッチ。もっと長くやってくれないと、よくわからないぞ。
後藤はまたイスを持って暴れる。またやられちゃう東郷。しかし、ちょっと
単調じゃないか? さらにビール瓶を持ち出し、鉄柱で割ると、その破片を東
郷に突き立てようとする後藤。さあ、やっちまえ! と、思ったところで、味
方のはずの青柳が突如後藤を襲撃。がくっと来るよねえ。インディこそ、良い
試合を続けて客の支持を集めなきゃいけないんじゃないの? 後藤にしろ、青
柳にしろ、最近、客を裏切ってばかりだろ。
予定通りって感じで東郷が0.1トーン(ダイビングセントーン)でアステ
カをフォール。後藤はマイクを握り、ヤマグチサンに向かって「WWFのチケ
ット代よこせ」と喚き、客を「今日の客はブスばっかりだ」となじる。矢口も出
てきて、後藤と結託し、「ばかやろう、インディは愛だー」。あまり関係がな
いぞ。
面白い試合だった。メジャーのKAIENTAIが相手になると、後藤も悪
くない。後藤のファイトにまったく不満がないわけではないが、近頃ネットで
花盛りの後藤バッシングとは一線を引きたいんだな、俺は。あれって要するに、
ただの流行でしょ。ちょっと前、花盛りだった大仁田バッシング、金村バッシ
ングもちゃんと沈静化したし。古くは鶴田バッシング、天龍バッシングなんて
あったけど、こういうの、またかって感じ。要するにプロレスマスコミ、プロ
レスマニアといった人種お得意の集団による個人攻撃なんだな。そういうの見
てると、観戦記っていうけど、あまり感想や思い入れなどは載せずに、事実だ
け書いてる方がいいような気もしてきた。
メインイベント 剛竜馬、藤原喜明、中野辰雄 VS 谷津嘉章、板倉宏、奥村茂雄
板倉が握手を求めても、背中向けてて気がつかない剛。相変わらずな感じ。
板倉がキックの乱打からラリアットを打つと、剛もラリアット、ネックブリー
カードロップで応戦。中野と奥村の展開になるも、すぐに藤原に代わる。藤原、
奥村に一本足頭突きを決め、板倉が出ると、スタンディングのアキレス腱固め。
板倉、絶叫である。奥村がまた出ても、一本足頭突き。そして、剛登場。
剛が奥村にドロップキック、サイドスープレックスを決めると、客席は「シ
ョア!」こういうノリだけはどうしても嫌い。「シャーはやめてほしい」と言
った川田は正しかったと思う。こういうコールやられると、試合の内容に集中
できないし、リスペクトなさ過ぎて不快。これに喜んでる剛もちょっと情けな
いんでは。剛はそんな俺の気持も知らず、嬉しそうに奥村を逆片エビ固めに取
る。
中野と奥村、意地を張り合ってる。元UWFといっても中野なら奥村でもな
んとかなりそう。そのくらい威圧感がない。案の定、谷津が出てくると、中野
は簡単にマウントを取られる。谷津、すごく強い。一部の客は「オリャコール」
をした
がるが、タックルや密着技を中心にしたシリアスな攻めで、その隙を与えない。
たいしたもんだ。谷津最強説、なまじ冗談ではないかもしれんって感じ。
剛が出てくると、途端につまらなくなる。板倉にパワーボム。場外戦を挟み、
もう1回。谷津、中野にバックドロップからブルドッキングヘッドロック。懐
かしい技に客席が湧いた。「あの」監獄固めに行くが、藤原が頭突きでカット。
奥村、ラリアットで藤原を追い出し、剛にもラリアット。剛、奥村にバックド
ロップ2発からラリアット。谷津は2人がかりのパイルドライバーを剛に放つ
が、剛はめげることを知らず、藤原と2人でワキ固めの共演。ちょっと湧いた
かね。
最後は剛が奥村にかっこ悪いラリアットを放ち、ドラゴンスリーパー。奥村
にギブアップ勝ち。マイクを握る剛。もう勘弁してくれー!
「プロレスとは素晴らしいものです」ひー!!
醒めた茶々を入れる谷津。すこーしだけ頭がスマートなようだ。
水道橋でキングと清水さんとお酒。なぜか奥村の悪口。「あいつはダメだ。
全然、華がない」ちょっと同感かな。見るたびに評価を下げていく奥村。つー
か、バランスは良いんだけど、これってものがない。ちなみに剛はこれより下
がりようがない。良い試合をする能力ということになると、今日見た中では、
TAKAとKAIENTAIはずば抜けて良い。後は全女と折原。後は全員似
たり寄ったりだろう。
でも、良い試合ができなくても、それはそれで生きていく道がある。良い試
合じゃないのに面白いというプロレスもあるしね。俺は今日の興行、すごく面
白かった。FMWみたいに燃えないけど、面白かったのは確か。第3回がある
のなら、やっぱり行くと思う。
後はこれだけのメンバーを揃えられるのなら、カードにもう少し工夫がほし
いところ。互いのプライドを思い図って、出し惜しみをする余裕が彼らにある
んだろうか。とりあえずはTAKAと折原のシングルマッチかな。このマット
から語り継がれる名勝負を製造しないとね。