
1998年6月28日 八王子マルチパーパス FMW
某氏より横浜線の「八王子みなみの」駅で降りても行けると聞いていた
ので、試しに降りてみた。そしたら、やはりマルチまでは全然遠かった。
うちの掲示板の書き込みを信用して、「八王子みなみの」で降りてしまっ
た人がいたら、本当にごめんなさい。マルチの最寄り駅は京王線「南大沢」
です。お間違いなきよう。
今日はネット系FMW者大集合である。オバケさん、ともよしさん(ウ
ノ&ドス)、ダイさん、といういつもの面々に加え、髪の長い人が。それ
があのクリプト・ネグロ氏であった。FMWオフィシャルの掲示板の頃か
ら数えると、1年間毎日のようにやりとりしながら、実際に会うのが初め
てというのは変な感じだな。やがて、ふふふのふさん、ヒロケンさん、逆
仏契(兄ィ)さん、抹殺士ドリ杉さんも姿を現した。仙台みやげの「萩の
月」を名々に配る。
しかし、このカードでよく入ったなあ。久しぶりに見る超満員札止め。
俺は発売日の翌日あたりに買ったので、前から3列目だ。マルチパーパス
に来たのは95年のハヤブサVSグラジエーター以来。あの時も超満員だ
ったか。しかし、ずいぶんこの辺も開けてきたようだね。見慣れぬ建物が
いくつかあたりに見られる。
第1試合 フライングキッド市原 VS 山崎直彦
マスカラスばりのフライングクロスチョップ、フライングボディアタッ ク、串刺しドロップキックなどで奮闘した山崎。市原の逆片エビ固めにな んとか這いずって前進。ロープへ逃れたときには大きな拍手が起きた。最 後は市原の浴びせ蹴りをカウンターで喰らい、ムーンサルトプレスでピン。 何とも言えぬ独特なキャラだね、こいつは。
第2試合 保坂秀樹 VS スーパー・レザー

入場時、客の帽子を取り上げてかぶるおちゃめなレザー。客は後から忍
び寄って、大切な帽子をすぐに奪回した。
試合開始。レザー、1人の客の保坂へのコールを気にする。場内爆笑。
最初はグラウンド。と、思ったら、レザー、場外に出てきて、俺の前の客
の髪の毛つかんでる。固まってるお客さん。レザーが手を離した後も、そ
の茶髪は空に向かって、何かを訴えるかのように立ち上がっていた。
保坂のニールキック、トペから、激しい場外乱闘に。客のペットボトル
を振り回し、あたりを水浸しにする2人。屋外の会場ゆえ設置された仮設
トイレのところまで行くと、トイレにぶつけ合う。華奢なトイレは震度8
くらい揺れる。中に誰か入っていればよかったのに、というのは周囲の一
致した意見。今度は「トイレの中に閉じこめる」という攻撃もありか
もしれないね♪
リングに戻り、保坂、ノーザンライトスープレックス、フランケンシュ
タイナー。パワーボムの体勢で持ち上げようとするが、レザーは重すぎる。
逆にリバーススープレックスで持ち上げられてしまうが、保坂はそのまま
勢いをつけて回転エビ固め。突然また場外に出る2人。しかし、イスを取
って、すぐにリングに戻る。レザー、イスをリング上に置いて、保坂をロ
ープに振り、スライディングレッグシザーズ。保坂、顔からイスへ。いつ
ものパターンね。でも、個人的にはあまり評価していなかったレザー、こ
のところ良い。昨日のハヤブサとの試合もすごく良かったし。イスへのD
DT、アバラッシュホールド、ブレインバスター。攻めが途切れない。保
坂もことごとく返して歓声を集める。2発目のフランケンシュタイナーで
反撃し、ちょっと珍しいギロチンドロップ。しかし、コーナーに上ったと
ころ、捕まってデッドリー・ドライブで叩きつけられた。
逆さ押さえ込み、2回に渡るスモールパッケージホールドで最後の抵抗
を見せた保坂だが、ロープに首を引っかけられるスタンガンからトゥーム
ストンドライバーでフィニッシュ。場外戦が長くて、昔のFMWとか、W
★INGのようだ。
第3試合 ミスター・ポーゴ、佐々木嘉則 VS 邪道、外道
ある意味で、今日一番楽しみな試合。向かい合った両チームを見て、予想以
上に体格差があることに驚く。ポーゴ、佐々木の方が全然でかいのだ。これは
期待できる。
で、その通り、期待以上のものを二人は見せてくれた。
佐々木と邪道でスタート。邪道を巻き投げで投げてみせる佐々木。しかし、
邪道のラフにたちまちペースを握られてしまう。邪道にロープで顔面をこすら
れ、外道のスーパーフライの餌食。しかし、パワーで外道を突き放す。すもう
チョップ連打。代わった邪道にもポーゴが吾作落とし。サンドカッターで叩き
つけ、圧巻は佐々木のエースクラッシャーとポーゴのフェースクラッシャーの
合体技。意表を突かれて入った邪道のウェスタンラリアットにフォールを許し
た佐々木だが、現在の位置を考えれば、十分な善戦と言える。この2人、これ
から上がってくるかと思っていたら、この日のメイン後の出来事につながって
いったわけだ。ブレイクできるか? 若き巨漢コンビ。
第4試合 池田大輔 VS 非道
これが予想以上の良い試合なのだ。
登場するなり、マイクを握った非道。
「君たちはFMWを見に来たのかい? それともバトラーツかい? もちろん
FMWだろう? 何がパチパチや」昨日の金村に続き、バトラーツネタ。
池田、いきなりキックの嵐。非道も応戦し、互いに蹴り合う。池田が腕ひし
ぎに行くと、非道も腕ひしぎで返す。池田、スリーパー。非道の顔がみるみる
赤くなる。伊藤豪わめく。「Come on, Rocky!」客からも「ロッキー!」とい
う声援。「ロッキーの時代は終わった」と叫んだバトラーツファンがいて、
そのセリフは周りの女の子たちに妙にウケていた。
声援を背に、非道は得意のパンチ。場外戦を挟み、池田の16文キック。非
道、ドラゴンスクリュー。ニールキックを放って、イスへのパイルドライバー
2発。これで池田は額を切って流血してしまう。さらにムーンサルトプレスを
狙った非道だが、膝をたてられ、剣山状態。とどめとばかりの大ちゃんボンバ
ーをかわして、パンチを打ち込む非道。さらにバックドロップ。暑い日の屋外
というバッドコンディションながら、場内盛り上がる。
池田のキックで形勢逆転。かわず落としで転がし、膝十字固め。バックドロ
ップ。それでも、池田のニールキックをよけて、非道、ラリアット。非道、ス
ゴイじゃん。って思ったら、次の瞬間には、大ちゃんボンバーが炸裂していた
のだ。これで3カウント。しかし、非道、大健闘ではないか。確かに前より良
くなっているね。
池田のマイク。「お前ら、全員ぼてくりかえしてやる」
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| 非道、大善戦 | 大ちゃんボンバー |
セミファイナル 黒田哲広 VS ザ・グラジエーター
昨日と同じカード。一日で進歩しようもなく、ほとんど同じような展開に
なった。昨日と比べるのも、それはそれで良い。
胸をつきあわせて、ガンをつけあう2人。キャリアでも体格でもグラジが圧
倒的に勝っているわけだが、今やこの2人がこういう意地を張り合う関係にな
れたというだけで、黒田の努力に拍手。黒田が弱小インディーからぺーぺーの
若手としてやってきた時には、グラジはとっくにFMWの外人エースを張って
いたからね。保坂や戸井のおまけだと思っていた奴が、今やあの時のPWC残
党の中ではトップなんである。高野や高木とやっても、いい線行きそうだ。体
の大きさで負けても、機動力とスタミナではとりあえず彼らを圧倒できるだろ
う。「いっちゃうよー」がなくなれば、もっと良いのだが。
フィニッシュは昨日と同じくスーパーAボム。グラジ、黒田に2連勝である。
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| すべての技が凶器 | これがフィニッシュ |
メインイベント ハヤブサ、大矢剛功、リッキー・フジ VS 冬木弘道、中川浩二、金村ゆきひろ
<ストリート・ファイト6人タッグ決定戦>
ステージから現れたブリブラ。お客さん、一緒になって踊る踊る。選手権試
合を宣言する荒井社長に詰め寄って、選手権証書に手をかける金村。
「破いたら、反則負けにします」
毅然とした態度の荒井社長に、不服そうに引き下がる金村。一番最後にハヤ
ブサがコールを受けると、一気に大乱闘。羽織を脱がないうちに金村に仕掛け
られたハヤブサ、金村の投げをコルバタで切り返し、場外に転がり落ちた金村
に羽織着たままプランチャ。これは久しぶり。
試合は典型的なストリート・ファイト・スタイル。常にどこかで場外乱闘が
起き、代わる代わるリング内に飛び込んではプロレス。その上、コールドスプ
レーを持った伊藤豪まで絡む。とてもではないが、流れを追い切れない。観客
はわあわあ叫んでレスラーの後を追い、時に逃げまどう。この試合もなんだか
昔のFMWみたい。
中川が昨日に続いて今日もフォークを使う。リッキーの額に突き立てる。赤
い血が噴き出す。で、フォーク攻撃以外何もしないのだ。この路線はやはり感
心できない。試合のダイナミズムを奪うだけのような気がするのだが。
金村がハヤブサに回転バックブリーカー、伊藤豪もスプレーで金村をアシス
ト。金村はハヤブサをコーナーに逆さ吊り。動けないハヤブサめがけドロップ
キックを放つ。反対側では大矢も逆さ吊りの刑。リッキーは血だるま。FMW、
ピンチ!
場外へ放り出され、俺の目の前を歩くハヤブサは足を引きずっている。やは
り、まだ足が悪いのか。毎日、あれだけ飛べばねえ。リング内ではリッキーが
金村のヒューマン・トーチの餌食。ハヤブサに代わるも、板を首に突き立てら
れ、苦しむ。板を振り上げた金村。エプロンに立つハヤブサ、両手でガード。
金村の首筋にキックを見舞って、ここから反撃開始。
美しいラ・ケブラーダが宙で静止するように舞う。リング内ではリッキーが
中川にDDT、カミカゼ、冬木にもトペ。大矢、中川にニーを落とし、かんぬ
きスープレックス、必殺バックドロップ、さらにリッキーのドロップキックと
大矢のバックドロップの合体殺法。ここが勝機である。
しかし、大矢にTNRの3人連続串刺しラリアット。3人がかりのスーパー
パワーボム。冬木のラリアットから冬木スペシャル。ハヤブサに代わるも、金
村にラリアットを受け、ダイビングエルボーを食らう。もちろん、やられてば
かりではない。仙台で逆転のポイントになった投げっぱなしドラゴンスープレ
ックスで金村を叩きつけ、フェニックスセントーン、ファイヤーバードスプラ
ッシュの華麗な空中殺法を連打。リッキーが垂直落下ブレインバスターで後を
繋ぐも、ちょっと腰くだけ。
しかし、一瞬の隙。中川がフォークを振り上げ、リッキーの額を一撃。すか
さず、冬木がラリアット。そのまま3カウント。TNRに正規軍は場外へ放り
出され、荒井社長が沈痛な面もちでリングに入ってくる。
「はははははは」
伊藤豪の高笑いが響く。
「試合する前から結果は見えていたんですよ」伊藤豪は7月4日の冬木軍に大
仁田厚の参戦も要求。傍若無人な振る舞いのTNRにポーゴと佐々木がキレた。
突進していくも、軽くいなされ、フォークで突かれたポーゴは血まみれに。し
かし、この2人がTNRに対して初めてこれほど感情を露わにしたことは、単
なる若手からの脱却を意味するものなのか。黙って見ているハヤブサではない。
リングに飛び込むと、大矢とともにTNRを蹴散らす。
「こんな試合ばかり、つきあってられるか! 俺たちがFMWだ!」
ハヤブサはわざとかどうか「新生」を付けなかった。なにか、嬉しかった。
最後はマットバンバンで大団円。しかし、3日間続けてFMWを見た中では、
今ひとつかな? 相手がTNRでは仕方ないが、ちょっとばたばたし過ぎた。
やはり、ハヤブサはシングルが面白い。
試合後は、ダイさんとともよし弟さんの若い2人はまっすぐに帰り、残りの
メンバーで調布へ。居酒屋で飲んだ。1名、完全に壊れる。復活の日はあるか?
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| 楽しそうだな、お前 | 正規軍。そろってない奴ら | 向こうの景色がのどかね |
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| いいかげんにせえよ | 空中で逆立ち | とばっちりで流血のポーゴ |