1998年6月14日 クラブチッタ川崎 FULL
気が進まなかったが、暇だということで、雨の中をチッタへ。ここは12月にF
MWを見に来て以来である。会場に入ると、なかなかの盛況。400人くらいは入
ってるんじゃないか。
エキシビジョンマッチとしてブラソ・デ・プラタとロス・ヌエボ・ブラソスの1
人が対戦。あまりにテキトーな試合やってるんで、ちゃんと見なかった。プラタの
大きなお腹を見ているだけで今日は来るところを間違えたかという感じ。時々、ス
ペイン語で声援が飛ぶ。メキシコ人らしい女性が数人。選手の奥さんだろうか。
時々バックステージから新間(子)が顔を出す。マイク付きのヘッドホンなんか
付けちゃって、ディレクター気取りか。金持の親に甘やかされて育つと、こういう
勘違い野郎ができあがるという見本のようである。ユニバ時代、デルフィンに「社
長がバカだからプロレスできへん」と言われたこともあったっけ。汚名注げるよう
にしっかりやってくれ。
第1試合 ●西田珍念 VS 正田和彦<無我>○
ここに無我が出るとは。新間と藤波って仲悪くなかったっけ? まあ、いいや。
無我なんて永遠に見る機会ないかと思っていたんで、ちょっと貴重である。
両方ともすげー小さい。特に西田は背丈が小さいのに、体の厚みもない。服を
着ていたら、レスラーだとは誰も思わないだろう。FULL所属なのかな。これ
から昔のユニバみたいに日本人選手育ててやっていくんだろうか。
予想した通り、無我な展開。グラウンドをやってる。当然、この世界では一日
の長がある正田が優勢である。西田の足を取って、足首を捻る。チキンウイング
アームロック、膝十字固めなど見せる。
西田は立ち技で対抗。コルバタからドロップキックを出した。しかし、その途
端、脇固めに取られ、腕ひしぎに移行されて、タップアウト。正田が順当勝ち。
第2試合
ブラソ・デ・オロ エル・ブラソ
ブラソ・デ・プラタ(1−2)ブラソ・シィベルネティコ
スペル・ブラソ ブラソ・プラティーノ
ロス・ブラソスとロス・ヌエボ・ブラソスの兄弟対決である。どこを見ても
ブラソだらけ。デブだらけ。頭痛くなった。もはやメモなど取っても仕方ない
ので、ビールを飲みながら、気楽に見ることにする。しかし、サントリーのモ
ルツってくそまずいねえ。個人的にビールはスーパードライが一番好きである。
お笑いを載せた軽いルチャが続く。試合経過など書くつもりはない。写真で
も見てくれ。連中はこの体格でトペも見せていた。3本目を決めたヌエボの誰
かのムーンサルトはヘッドハンターズさながら見事。しかし、一番印象に残っ
たのは「クレーロス!」の雄叫びだ。歌うがごとく、何度も叫ぶのである。
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| かっこいー!! | デブ、デブ、デブ | デブ兄弟の絆 |
ここで選手入場式。入場テーマはディズニーランドの「エレクトリカル・パ
レード」。この曲を聴くと、過去の楽しい瞬間がわっと甦り、涙ぐみそうにな
る。今は夜のパレードも「ファンティリュージョン」に変わってしまったので、
この曲は今やもう聴けない。
で、バッハ似の軽やかな旋律には似合わない太っちょ兄弟がまたも現れる。も
ういいってば。デブに腹いっぱい。

セミファイナル(のはずだった)
S・クレイジー(1−2)シコデリコJr
M・メルセー H・グスマン
シコデリコと言えば、懐かしい名前。マスカラスの実の弟であり、ドス・カ
ラスの兄で、全日に来日したものの散々な評価を受けてメキシコへ帰っていっ
たうずまき仮面である。その息子ということか。別バージョンの「Sky High」
で入場。体はルチャの中ではけっこう大きい方だ。バック転が得意らしく連発
してみせる。
なぜかクレイジーはグスマン、メルセーはシコデリコJrとしか戦わない。
片方がタッチすると、もう一方も交代。シングルマッチを交互にやっているよ
うなもんか。で、素晴らしいのはクレイジーVSグスマンの方。グスマンの大
回転コルバタなど声が出ない早さ、鮮やかさ。3角飛び雪崩式フランケンも軽
々と決める。クレイジーもまったく見劣りせぬ動き。超空間的なルチャが展開
される。これでこそ見に来た甲斐があるというものだ。
1本目はシコデリコJrがメキシカンストレッチでメルセーを破り、2本目
はクレイジーがライガーボムでグスマンから取った。3本目はグスマンがファ
ルコンアロー(ブレインバスターの体勢から決めるので、みちドラではない。)
でクレイジーをピンし、グスマン組の勝ち。日本の試合のビデオをけっこう見
ているんじゃないかという気がした。
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| 無重力状態 | マスカラスの甥? | トペの後のお休み |
セミファイナルの後の第4試合 ○脇沢美穂 VS 豊田紀子●
メインに入ろうかとする頃、「全日本女子プロレスの選手がただいま到着し
ました。しばらくお待ちください」とのアナウンス。え、聞いてないぞ。フィ
ルムはあと一試合分しかないのに。のーみ君だったら、どうしよう? どきど
きしながら待っていると、ワッキーが登場。嬉しい。やむを得ず、野良犬用の
フィルムを半分こっちに回すことにした。
生ワッキーは初めて。写真で見るより良い。豊田紀子に首4の字をかけて、
そのまま振り回す。なんて技だろう? 豊田が背後から両足で胴締めをかける
と、ジョギングシューズの上から足に噛みついて脱出を図るワッキー。豊田は
「いてててて」。ワッキーのドロップキック2発。ラクダ固めをかける。
(豊田)「離せ、コノヤロー」
(ワッキー)「やだ」
(豊田)「離せ、コノヤロー」
(ワッキー)「やだ」
(豊田)「離せ、コノヤロー」
(ワッキー)「ギブアップしろ」
なんと四方に向かって「ラクダ固めwith豊田の変な顔」を見せつけるワッキ
ー。「許してください」と泣きが入る豊田。
場外に逃れた豊田に、ワッキーはコーナーポスト最上段からプランチャを見
舞う。豊田はジャーマンで反撃。しかし、ワッキーのミサイルキックがすさま
じいえげつなさで豊田の顔面に入る。そのまま3カウント。豊田は試合後も口
を押さえていた。あれはちと痛かったろう、かわいそうに。
これはいいわ。面白い。新生全女、絶対見に行こう。
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| ワッキー!! | 変な顔のワッキー | この表情が良い! ロープが邪魔だ。 |
メインイベント
ドス・カラス ビジャノ3号
ジャイアント・ドス・カラス(2−1)ピエローJr
タルサン・ボーイ N・カサス
ドス・カラスを生で見るのはW★INGの旗揚げシリーズ以来か。ずいぶん
前のことだ。タッグパートナーのタルサン・ボーイというのは、FMWに来た
クリス・ジェリコ(WARではライオンハート)ではないか? たぶん、そう
だと思う。もちろん、できる奴だ。新日ドームでのスーパー・ライガー事件も
記憶に新しい。で、ジャイアント・ドス・カラスというのは?
ジャイアント、あまり出番がない。たまに出てきては相手の攻撃を受け流し、
喉輪落としでピエローJrを叩きつけたりして、強さを見せるのだが。トペ合
戦では一番最後にジャイアントが飛んだ。このすさまじき豪快さ。敵の3人を
一片になぎ払う。スタミナがなくても、技が少なくても、こんな迫力を出せる
選手なんて他になかなかいない。その意味で、このジャイアント、やはりレス
ラーとしての天分ありなのだ。川田だの、佐々木だの、メジャー団体のトップ
が努力でやってきた選手に取って変わられている今、君に天才の輝きで凡才ど
もを黙らせてやってほしい。天才には努力なんていらない、というファンタジ
ーを見せてもらいたいと思う。
1本目はタルサンがフライングボディプレスでビジャノから取った。2本目
はカサスがお家芸のラ・マヒストラルでタルサンを敗る。3本目はドス・カラ
スがサスケを失神させたライガーボムでカサスを葬った。そして、待望のドラ
マはこの後やってきた。
新間寿が試合中に姿を現し、ピエローJrと言葉でやりあった時から楽しみ
にしていた。案の定、試合後、ピエローJrとビジャノが新間に襲いかかる。
いいぞ、ぶっ殺せ! ぶっ殺しはしなかったが、ノビてしまった新間。ブラソ
スに控え室へ運ばれてゆく。このことで今回の興行の価値は確実に5ポイント
は上がった。プロレスラーじゃないけど、存在自体がプロレスラーというのは
こいつもそうだよな。
試合が始まった頃は四千円損したと思ったが、ワッキーの登場と新間の失神
で少しだけ満足。ピエローJrとかスペル・クレイジーなど、名前だけ知って
いたルチャドールも見れたし。ひとつだけ苦言。観客のことだけど、どの試合
もけっこうおひねりが飛んでた。本国メキシコではおひねりは本当にいい試合
をした時に観客が感動を表すために投げるものと聞く。ユニバの旗揚げ戦では
メインの好勝負におひねりが飛び交い、ルチャドールたちは控え室で涙に暮れ
ていた。選手の充実感と観客の満足が揃ってこそ意味のあるおひねり。大相撲
だって、座布団飛び交うのは名勝負の時だけ。感動のおひねりを安いものにし
てしまってはならない。
川崎の地下街でカツ丼&冷やしうどんの定食を食べてから帰る。外はざあざ
あ降りだ。
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| ジャイアント・マシーンじゃなくて | 今も変わらぬ飛鳥仮面 | やられてるのは新間(親)です。 |