DDT 1/31(土) 東京・昭島市民会館大会


 車を運転し、昭島へ。道が混んでいて、ちょっと迷ったりしたので、普通3 0分もかからない距離が50分くらいかかる。道路脇にも「DDTプロレス→」 という道案内が張ってあり、なかなか親切だ。もっと近づくと、プロレス会場 というものは見るからに頭の悪そうな奴が群れているので、たいていすぐわか る。なぜ、プロレスファンとまともな人間とはこんな容易に区別が付くんだろ う。ファッションはもちろんのこと、雰囲気や視線の運び方までプロレスファ ンには独特の何かがあるような気がする。やだやだ、人間こうはなりたくな いものだと思いながら、中に混じっていくプロレスファンの俺。5時前につい たので、近くのモリタウンで買い物や食事。和光でトンカツを食べた。ここに もプロレスファンが入り込んで、むしゃむしゃトンカツ食ってた。
 突然気がついたのだが、この昭島市民体育館は高校の時クラシック音楽を聴 きに(聴かされに)行った場所である。友人の池田は夜、しばしば車でこの辺 をうろうろしているらしい。俺は昭島というのはあまり好きな街ではないんだ がな。立川以西はあまり縁がない。こっちへドライブすることがあっても、昭 島は通り過ぎて、五日市の方へ行ってしまうのだ。
 チケットの券売所にいた女の子2人はとても綺麗で、しかも親切だった。だ けど、購入したのは2500円の自由席。今時、2500円のチケットがある なんて、なかなか良心的だ。入って、びっくり。立ち見だと思ったら、本当に 自由席なのだ。2500円でちゃんと席があるのだ。嬉しい。
 売店には、国プロのチケットを売る鶴見五郎の姿が。ぼけーと立っていると、 おにーさん、Tシャツ買ってよー、と売店の女の子。DDT・Tシャツを売っ ている。練習生だそうで、ちょっと話をさせていただく。デビューしたら応 援させてもらうよ、並木さん。Tシャツは買わなかったけれど。
 会場は大きなコンサートホールのような感じ。後楽園ホールよりはるかに大 きく、天井が高いのだが、ゆったりと席が取ってあるので、収容人数は200 0人ぐらいではないか。驚いたことに、客が入っている。プロレス的には、満 員をつけてもいいくらいである。DDT、侮りがたし。いろんな部分で誠実さ が感じられるからね。その積み重ねがこの結果なのかもしれない。知り合いは 以前、某女子団体を見に行った時、フロントの人間にひどい扱いを受けたと怒 っていたが、案の定その団体は崩壊の瀬戸際にある。やはり、商売というもの は真心なのだろうか。うーむ。

 初の試みだという選手入場式。客席の一番上から次々に入場してくる。地元 出身の西田とアジアン・クーガーが代表で挨拶した。その後、神格闘十字軍の トーク・ショー。??トレインを作って、入場してくる彼ら。ペイントレスラー も金髪女(ただし,日本人らしい)も覆面レスラーもいて、実に多彩な面々。 鴨居はオールバックに渋いスーツで、くたびれきった矢沢永吉のよう。
矢口「みんな,ゴルゴダの丘、知ってるか? キリストがユダの裏切りにあっ て磔にされた場所だ。俺達の自由なこのリングで、俺がなぜプロレスを、音楽 をやっているか? 足りないものは…愛だ。」
吉田「DDT、俺らが今日潰しますよ。今夜みんなで飲むぞ」
鴨居「俺は仏教だけど、今日からクリスチャンだ」
矢口「メジャーでもインディーでもねえ、FMWでもWINGでもねえ、新し いデスマッチを見せてやる」
以上、大まかな抜粋でした。

第1試合 タノムサク鳥羽(ムエタイ) VS 江川英知(メビウス)

 FMWでよくやっていたような異種格闘技戦。鳥羽は試合前にしっかりムエ タイ踊りを見せる。試合開始後、江川の腿にピチッという音を立てて、ローキ ックが決まる。しかし、江川は押し倒し、鳥羽はあわててロープへ。スタンド に戻り、鳥羽のハイキック。江川、最初のダウン。
 2ラウンド目。威圧感のない鳥羽に江川はわりと簡単にタックルを決める。 しかし、すぐにロープに逃げられてしまう。鳥羽のキックとパンチのコンビネ ーションに、江川は中腰になったまま2度目のダウン。顔を蹴られ、3度目。 裏拳で4度目。江川、9カウントで立つ。やばいんでないかい。
 ところが、江川は鳥羽のバックを取ると、バックドロップ! 続けて、投げ っぱなしジャーマン。腕ひしぎ逆十字でとどめ。でも、こいつに勝って、プロ レスの勝ちもないだろう。ここはひとつ、鳥羽はムエタイに似たスタイルのプ ロレスラーってことで。

第2試合 スーパー宇宙パワー、ワイルド・シャーク VS 佐々木貴、下田勇作

 ヴァンデンバーグの「Friday Night」で佐々木組入場。「ターミネーター2」 でスーパー宇宙パワー組入場。シャークはウルティモ・ドラゴン似のマスクマ ン。コーナー2段目からトンボを切ってみせる。スーパー宇宙パワーは少し迷 ってから、敵の2人と握手。
 最初はシャークと下田。シャーク、腕を取り、キック。早くもDDT、ドロ ップキック、キチンシンク2連発。佐々木はドロップキックで返す。
 宇宙が出る。佐々木にラリアット、タイガー・ドライバー、そして、キック。一発一 発が重い! 鈍い音がこっちまで響く。こんな奴が若かりし頃とは言え、リー ・ガク・スーやらリングス長井やらに負けたとは。長井との試合なんかはグラ ウンドでは完全圧倒していたものの、慣れない掌打(というよりビンタ)の連 発を顔に受けてしまい、KOされたのだった。あの試合は当時友人だったアラ イと一緒に見て、木村も号泣したが、我々も憤慨したものだよ。U系の選手が 必ずしもグラウンドに強くないことに気づいたのもあの時からだった。
 佐々木はドラゴンスクリュー。宇宙の体が綺麗にくるくる回る。佐々木のア キレス腱固め。宇宙はすぐにクリア。のけぞった逆片エビで佐々木をいじめ る。なんとかクリアした佐々木はジャンピング・ニーパットを繰り出すが、宇 宙は倒れもしない。スリーパーで佐々木を落としにかかる。
 変わった下田にも宇宙はビンタで喝を入れ、アームホイップで放って、その まま腕ひしぎ。逃げた下田にラリアット。フォールするのも喉元を踏みつけて。 試合というより、暴力。こんな奴の下でよくやってられるな。徳田光輝が木村 の上下関係の厳しさについて、WINGの旗揚げパンフで語っているのだが・・・。
 下田がラリアットを返し、佐々木にタッチ。しごく相手が変わっただけのこ と。宇宙はブレインバスター、パイルドライバー。やっと、シャークに代わり、 フィッシャーマンバスター。膝へのドロップキック。パイルドライバー、また 宇宙が出て、膝十字。エプロンに控える下田にもビンタ。場外戦を挟み、シャ ークのミサイルキック、ムーンサルトプレス、宇宙のパワーボム、タイガード ライバー、すでに死んでいる佐々木に最後はしゃちほこ固め。
 試合は終わっているのに、佐々木と下田は宇宙に殴りかかる。簡単にブチの めす宇宙。止めようとしたシャークも突き飛ばす。ここで仲間割れ。確かにシ ャークを押し退けた宇宙の態度もよろしくないが、これだけで大人げなく激高 したシャークは覆面を取ってしまう。マイクを握る素顔のシャーク。スーパー 宇宙パワーへの挑戦をぶちあげる。シャークの正体はウチバヤシだそう。で、 それって誰?
 宇宙もマイクを取る。これが例の宇宙語か。まあ、こういうものなんだろ。

第3試合 市貴喜代子 VS 中野千陽呂

 この試合が今日の目的とも言える。もはや定番化したカードだが、俺は未だ 見ていなかったので。席を立つ奴も多い。ある試合になると観客がいっせいに 席を立つ光景はしばしば見られるが、意図的な毒が感ぜられて、あまりいいも んじゃないな。市来は気になるレスラーなのだが、生で見たのは95年のIW Aジャパン川崎球場大会以来なので、とてもファンとか言えるものではない。 いかにも性格と頭の悪そうな顔だちは、なかなか魅力的である。
 試合前の握手を市来はすっとすかしてしまう。実に市来らしい。コーナーに 振られた市来。身軽にコーナーを駆け上がってゆくが、足を滑らせ、失敗。実 に市来らしい。
 ロープに振られた市来。ロープに飛びついて、振り返りざまのフライング・ ボディアタック。倒れた中野の後頭部を踏みつける。手の甲を踏みつける。 キャメル・クラッチ。ジャンピング・ニー2発。逆エビ固め。中野もジャンピ ング・ニーなど見せるが、なおも市来ペース。首4の時でスタミナを奪う。市 来の2度目のロープから飛んでのフライング・ボディアタックを中野は肩で担 ぐように受け止めると、市来は一瞬のうちに態勢を変えて、回転エビ固めで丸 め込む。あわてて返す中野。続けて、中野に肩車されるような態勢になると、 背中の方へリバース・フランケンシュタイナーのような体勢で回り、丸め込む 市来。極め付きは場外へ逃れた中野めがけ、イスを踏み台にしてのスワンダイ ブ式プランチャ。素晴らしいじゃないか。
 中野はとにかくキック。ソバットを見舞い、肩に担いでのエアプレーン・ス ピン。コーナーから延髄ニーで爆撃。膝十字固め。ロープに振られた市来は相 手の股に頭を差し入れ、相手の頭を両足で挟み、逆上がりして、相手の後方に 回り、回転エビ固めに持っていく技。(ああ、まどろっこしい! 技の名前は 知らないが、豊田真奈美やくどめがよくやったやつって言えば、わかってくれ るかな?)コーナーから飛んでの回転エビ固めも見せる。市来が中野をフルネ ルソンに捕らえると、中野はするっと下へ抜け、寝転んだ体勢のまま、市来の 脳天にキック。中野、一気呵成に行く場面。パワーボム2連発。ノビた市来の 両足を抱え込んで、変形の逆エビ固め。これで決まりました。
 俺のすぐ横を腰を押さえ、苦しそうに上がってゆく市来。見上げると、小さ な背中がすぐそこにあった。

第4試合 矢口壹琅、エキサイティング吉田、鴨居長太郎 VS ファントム船越、クラッシャー高橋、足立智也

 有刺鉄線十字架を担いで入場の矢口。花嫁衣装のダイアナも一緒。なんとか 組長というのもいる。FMW者 の俺はこっちの世界はよくわからない。ZENダンスとか、パンツについてな ら、一言も二言もあるが。
「デスマッチのどこに愛があるんだ? 俺達はデス マッチを否定してZIPANGを作ったんだ」とわめく足立。それだけでムカ つく俺。ZIPANGのくせに。でも、そう言いながらデスマッチをやってし まうところは、なかなかいい奴かもしれない。
 エニウェア・ルールなので、一番上まで上がってきてくれる矢口様。俺がデ ジカメを構えると、俺と眼が合った。俺が撮り終わるまで、その場で高橋をシ バキつつ待っていてくれる矢口様。なんていい人だ。ありがとうございます。 写真はしっかり失敗していました。暗さに弱い俺のデジカメのせいで。
 大乱闘の後、リングに戻ると、高橋はカーフ・ブランディング、スピニング ・トー・ホールド。まるでテリー・ファンクのようだ!(^-^) 矢口を二人掛か りで押さえ込み、矢口様、有刺鉄線十字架に手錠で張り付け。
 しかし、吉田がスクールボーイで高橋をフォール。この時点で矢口は手錠を 解かれる。矢口、高橋にDDT。フィッシャーマン・バスター。船越に三人掛 かりでスーパー・パワーボム。足立のトペコン、船越の裏投げ、矢口のラリア ットと大技合戦。誰が誰にやったのかもよくわからないが、パウダー攻撃など も。最後は吉田の必殺技。「スクリュー・パイルドライバー」で決まり。半回 転するパイルドライバーです。
 試合後は矢口様が「1、2、3、愛だー!」で締め。後のガキどもが「1、 2、3、ダー!」をやっていて、ちっとムカついた。君たち、猪木のプロレス なんてここでやっていることに比べれば、子供の喧嘩みたいなもんだよ。 若いねえ。(屈折)

第5試合 たちともゆき VS タイキ

 タイキはオーバーフードで入場し、リング下でセコンドと抱き合う。高田 のパロディか? まず、国歌吹奏。俺は普段の考えからして、当然立ち上がり、 国歌を聴く。俺は右翼じゃないが、自分の国を愛せない奴はやはり信用できな い。座ったままの奴も少しながらいるが、奴ら、きっと日本人ではないのだろ う。外国人に恥ずかしい、という進歩派連中お得意の恥ずかしい言葉(外国コ ンプレクス丸出し)はむしろこういう時にこそ使うべきなのでは?
 試合はプロレスではないようだ。こういうのはどうレポートしていいかわか らん。ともかく、たちがずっと優勢。腕ひしぎやチキンウイングアームロッ クを決める。2ラウンド、レフリーストップで勝った。

 メビウスのトークショー。思いつめたような顔の折原、無表情な他の2人 (あたりまえだ。)、なんとなくむかつくリングアナがマヌケな質問をする。
アナ「DDTに上がった目的は?」
折原「プロレスをしに来たんですよ。深いものはないです」
アナ「上がってみて、どうですか?」
折原「たいしたことないですね」
アナ「でも、折原選手と木村選手は高校の同級生ですよね?」
折原「何が訊きたいんだ? 俺が今までいろんな団体渡ってきて、なんであい つにプロレス教わったとか言われなきゃならねえんだ」
 リングアナの胸ぐらをつかむ折原。いいぞ、そいつをぶちのめせ! しかし、 飛び出してくる木村。乱闘になる。木村にもう少し遅いタイミングで出てきて ほしかった。

  第6試合 仮面シューター・スーパーライダー、三上恭平 VS アジアン・クーガー、西野勇喜

 クーガー、黄色いオーバーマスクを取ると、中は黒いマスク。  西野が抱えた三上にクーガーがダイビング・ギロチンを決めると、三上の体 が一回転。会場、大いに沸く。さらにエプロンで三上にギロチン。三上、一回 転。もっと沸く会場。すると、クーガーは三上を場外に連れだし、客席の鉄柵 から首だけ出して寝かせた上にギロチン。三上、3度目の一回転。会場、大喜 び。エクストリームだな。
 西野はメジャー団体の誰かに似ているような気がする。串刺しドロップキッ クが見事。西野、クーガーと続けて、三上にコーナーポストからのサマーソル トドロップ。しかし、三上もやられてばかりいたわけではない。クーガー、西 野と続けてフランケンシュタイナーの2連発。復帰戦だというライダーも健闘。 西野に腕ひしぎを決める。腕が伸びきっているのに、なぜか決まらない。続け て、フライング・クロスチョップ、ネックチャンスリードロップ。師匠が誰だ かよくわかるよ。
 三上が西野を見事な一回転ドロップキックで吹っ飛ばし、西野が三上をバッ クドロップで投げ捨てる。メジャー(新日、全日、FMWあたり)と比べても 遜色ない大技の掛け合い。舞台は大空中戦へ。三上が西野にトペコン、次にク ーガーが三上にトペコン、ライダーがクーガーにトペ・スイシーダ、さらにラ イダーはコーナーポストに駆け上がり、西野、クーガーの2人めがけてプラン チャ。
 西野は三上にラリアット、ジャーマン。さらにバックドロップとギロチンド ロップの合体殺法を決め、最後はノーザンライト・ボムで三上をピン。ライダ ーあたりはできる奴だろうと思っていたのだが、西野、クーガーまでこれほど だとは予想していなかった。最後に昭島の小学校の校長先生が出てきて、「西 野。昭島の星、がんばれ!」よくわかんないが、なんかじーんとなった。

第7試合 木村浩一郎、高木三四郎、野沢一茂 VS 月光、Z−P、パロミノ(メビウス)

 全日でデビューしたものの、SWSに投じたがために数奇なプロレス人生を 送っている折原。あるいは本人は内心後悔しているかもしれないが、全日にい たら、こんな面白いことはできなかっただろう。WARの選手として新日にも 上がり、その後はFMW、東プロ、FFF、藤原組、IWAジャパン、夢ファ ク、キングダム、バトラーツ、真FMW、そして、このDDTと好き放題に暴 れ、五所川原吾作や怨霊に何もさせずブチのめしたり、夢ファクのリングへの 無断乱入事件を起こして、プロレス界でもっともアブない奴としてファンの心 に焼き付いているのである。体格からして、全日では頭角を現せなかっただろ うと思われるだけに、レスラーとしては大正解の選択であった。
 対する木村浩一郎。こいつも波瀾万丈のプロレス人生ということでは決して 折原にヒケを取らないだろう。シューティングで培った技術を元手に、リング スで保坂秀樹相手にプロデビュー。畑違いのFMWに入団し、リーのAWAジ ュニアに挑戦。数ヶ月で辞めた後、マスコミ誌上でFMWをボロクソ。WIN Gに移籍し、斉藤彰俊、徳田光輝との格闘三兄弟として、ポーゴを迎え撃った。 WING分裂を機会にリングス参戦。前田日明や長井、山本と激戦。フェード アウトした後は、西日本プロレスを経て、ヴァリー・トゥードであのヒクソン・ グレーシーと対戦。いつも通りのタックルを決めたものの、チョークスリーパ ーに敗北。そして、現在に至るのだが、ガチンコさせたら三沢や健介よりも強 いだろうと思われるインディの強豪中の強豪。強すぎて、他団体から声がかか らないのである。
 そして、よりによってこの二人が同級生とくれば、この組み合わせが面白く ないはずがない。折原と高木の組み合わせで始まった試合。互いに急所を蹴り 合う。ブリブラといい、急所蹴りが流行っているのかね? 高木は田中将人ば りのスウィングDDT。折原のブレインバスターも振り子の要領でDDTに切 り返す。名前しか知らない選手だったが、なかなかやるじゃんという感じ。
 エース、木村の登場。パロミノをブレインバスターに取る。パロミノってど ういう意味なんだろ? 何か、ふざけてるとしか思えないのだが。しかし、動 きは素晴らしい。できる選手である。正体は誰? Z−Pが出 てくるも、木村はZ−Pの急所を蹴り上げ、マスク剥ぎに出る。たまらず、折 原が出る。折原、木村にデンジャラス・パイル。ところが木村は折原より早く すくっと立ってしまう。全然効かないよ、ということ。逆に折原にパイル。落 としても手を離さず、そのまま持ち上げてもう一度。折原、早くもKO状態。 こりゃー強えぞ、木村。
 メビウスは攻略しやすい野沢に的を絞る。パロミノがジャーマン、折原がパ ワーボム、コーナーポストからの前転セントーン、握り拳で耐える野沢の顔に ツバを吐きかける折原。やっぱ、あんたはスゴイ。しかし、ムーンサルトは自 爆。野沢は復讐とばかり折原にパワーボム。さらに、場外でパワーボム。しか し、折原はこんなもんじゃ死なない。場外の野沢にケブラーダ、パロミノも高 木にプランチャ。Z−Pがみちのくドライバー2で木村を叩きつける。一番の 見せ場はこれ。折原が野沢に決めた雪崩式ジャーマン。さらにリバース・スプ ラッシュ。パロミノとZ−Pがパワーボムとラリアットの合体殺法。パロミノ がニールキック。野沢、死期近し。
 激高した木村、場外で折原をぼてくりこかす。重いキックをぶち込み、場外 パワーボム。しかし、折原も木村を本部席に叩きつけ、一矢報いたか。その間 にパロミノがミステリオ・ラナで野沢を仕留めたのだ。
 ヤジる観客に「もういっぺん言ってみろー」と木村。静まり返る客席。 「これ以上こいつらを鍛えようがありません。もう対抗戦は良いです。シング ルしかない。3月1日、折原とシングルでやります。キングダムで秒殺された 男が俺に勝てるわけがありません。余裕です」説得力がある。木村ならキング ダムでも垣原あたり倒してしまいそうなだけに。折原、どうする?  


総評・後記
 面白かった。どの程度面白かったかというと、FMWほどではないが、全日 や新日よりは面白いくらい。たぶん、皆様も同じような感想を持たれたのでは ないか。(そんなわけねえな。)相も変わらぬインディ批判をするファンやマ スコミは多い。しかし、FMWや大日本、そして、このDDTなどの若い選手 達を見ていると、そいつら本当に生でインディを見たことあるのかと思う。少 なくとも、俺が試合を見比べてメジャーとインディの差など感じたことはほと んどないはずだ。試合時間の長いのばかりが良いとも思えんし。
 試合がしっかりしていて、運営もまじめそう。木村浩一郎という無敵のエー スもいる。この団体は必ず伸びてゆくだろう。(経済的にギブアップしてしま わなければ。)今回が初観戦だったのだが、また観に来たいと思う。そして、 団体とともにエースの木村の活躍が楽しみである。インディ界のアントニオ猪 木となれ、木村浩一郎。
 最後に、極私的な本日の大賞である。

ベストマッチ 木村浩一郎、高木三四郎、野沢一茂 VS 月光、Z−P、パロミノ
MVP折原昌夫
殊勲賞木村浩一郎
敢闘賞西野勇喜
技能賞パロミノ


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